1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05044052
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 憲一 京都大学, 理学部, 教授 (70025493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GUY E. Diebo Yale Univ., Research S
ROBERT.E. Ch Brookhaven Natl Lab., AGS Dep't, ME Group L
PHILIP H. Pi Brookhaven Natl Lab., AGS Dep't, Physicist
延與 秀人 京都大学, 理学部, 助手 (30213606)
政池 明 京都大学, 理学部, 教授 (40022587)
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Keywords | クォーク物質 / ストレンジレット / クォーク・グルオンプラズマ / 重イオン衝突 / ストレンジネス / 新粒子 / H-ダイバリオン / ハイパー核 |
Research Abstract |
平成5年9月に約一ヶ月間、ブルックヘブン国立研究所において12GeV/NのAuビームが成功裡に加速された。我々は取り出されたビームの全強度の約半分を使用して実験を行った。AuビームをPtターゲットにあて、その衝突でできた粒子をスペクトロメーターで測定した。特に高エネルギー重イオン衝突で生成されるかもしれないとして理論的に注目されているストレンジクオーク物質は、比電荷(Z/A)が非常に小さいと考えられる。従ってZ/Aが小さい粒子に注目して測定した。この測定には、日本から4名の研究者が参加し、また粒子の電荷や速度を測る検出器(シンチレーションカウンター)は日本から持ち込んだものである。粒子の運動量(Rigidity)と速度を測るスペクトロメーターを二段シリーズにすることによって、非常にクリーンな生成粒子の質量スペクトルを得ることができた。現在データ解析中であるが、当然このような観測にかかるべき6He,8He,8Li,9Li等の不安定核が確かに検出されているので、実験はうまくいったと考えている。ただしストレンジクオーク物質の候補と思われるような粒子は見つかっていないので、その生成断面積の上限値をあたえることになるだろう。またその前年に得たデータを中心にP+Pt,Si+Pt,Au+Pt衝突からの通常粒子(π,K,P,d,t,3He,4He)の生成断面積を求め、その入射粒子依存性を明らかにして二つの論文にまとめた。次年度は今年度のデータを解析し結果を論文にまとめるとともにシンチレーションファイバー検出器を日本より持ち込んで短寿命粒子も観測することを目指している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] G.E.Diebold et al.: "Production of PI^±,K^±,Pand P in relativistic Au+Pt,Si+Pt and P+Pt Collisions" Physical Review. C48. 2984-2994 (1993)
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[Publications] N.Saito et al.: "Composite particle production in relativistic Au+Pt,Si+Pt and p+Pt collisions" Physical Review. (発表予定).