1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05045009
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
渡辺 雅男 一橋大学, 社会学部, 教授 (70175123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RICHARDSON D シェフィールド大学, 社会学部門, 講師
NOBLE T. シェフィールド大学, 社会学部門, 上級講師
BARTON L. シェフィールド大学, 教育学部門, 教授
DOMINELLI L. シェフィールド大学, 社会学部門, 教授
WALKER A.C. シェフィールド大学, 社会学部門, 教授
木本 美喜子 一橋大学, 社会学部, 教授 (50127651)
久富 善之 一橋大学, 社会学部, 教授 (40078952)
藤田 伍一 一橋大学, 社会学部, 教授 (30017636)
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Keywords | 社会階級 / フェミニズム / 高齢化福祉 / 教育構造 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日英のそれぞれが直面している社会問題の中心テーマである階級、高齢化、教育、女性と家族の4つに絞り、それぞれのテーマごとに、専門的連携の取れる日英協力研究体制を組み、基礎的データの集積、分類、整理、分析を共同して行なうことであったが、その初年度は、この研究計画に基づき、2名の派遣と1名の招へいとを行い、日英の両研究機関でセミナーを開催して、計画の進展を図った。初年度におけるこの交流は予想以上の反響を呼んだ。まず、相手大学であるシェフィールド大学のなかでは、このプロジェクトの呼掛けは、社会学部門だけでなく教育学部門にもまたがる幅広い研究者の自発的ネットワークを形成することとなり、彼らのあいだに日本社会の社会科学的分析についての強い知的関心を喚起する結果となった。本学においても、実質的研究交流の進展は、単なる形式的な交流の段階から内実を伴う実質的交流を行いうる基盤を、とくに社会科学、社会研究を行なっているスタッフのなかに築き上げ、また、開催された交流セミナーは学内では他部門の研究スタッフの多数参加を得ただけでなく、学生院生の参加も多く、彼らの間にも大きな知的関心を喚起した。また、研究テーマについての共通理解を得るという点でも、プロジェクト参加者のあいだで、きわめて高い成果を挙げた。初年度は、交流手順の開発に若干の困難を伴ったが、次年度以降は、円滑な交流が期待できると思われる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 渡辺雅男: "現代日本における階級格差とその固定化 その1〜社会の階層性とその経済的社会的条件〜" 一橋大学研究年報 社会学研究. 31. 35-152 (1993)
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[Publications] Diane Richardson: "Feminism and Sociology:Current Debates and Issues in Britain" Hitotsubashi Journal of Social Studies. 26-1. (1994)
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[Publications] 藤田伍一: "イギリスの職域年金制度" 高齢化社会における退職金問題の研究(論文集). 1-19 (1994)
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[Publications] 藤田伍一: "アメリカ退職給付プランの動向" 財形福祉. 2月号. 3-8 (1994)
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[Publications] J.ウェスターガード: "イギリス階級論〜サッチャーからメ-ジャーへ〜" 青木書店, 185 (1993)