1994 Fiscal Year Annual Research Report
公共構造物の維持・管理・保全システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
05045031
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
西林 新蔵 鳥取大学, 工学部, 教授 (00032011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
権 赫文 嶺南大学, 工科大学校, 副教授
朴 承範 忠南大学, 工科大学校, 教授
金 武漢 忠南大学, 工科大学校, 教授
黒田 保 鳥取大学, 工学部, 助手 (30263487)
吉野 公 鳥取大学, 工学部, 助手 (40135835)
白木 渡 鳥取大学, 工学部, 助教授 (30032288)
井上 正一 鳥取大学, 工学部, 助教授 (10032286)
上田 茂 鳥取大学, 工学部, 教授 (40261234)
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Keywords | 公共構造物 / 損傷調査 / 維持 / 管理 / 保全 / 補修 / 補強 / 健全度 |
Research Abstract |
本研究は、鳥取大学と韓国忠南大学校及び嶺南大学校との学術研究交流の一環として、両国共通の社会問題として注目されている公共構造物(インフラストラクチャー)の維持・管理・保全システムの確立を図ることを目的に計画したものである。平成6年度においては、構造物に発生した損傷を調査し、それを基に健全度の評価,措置の方策について検討した。すなわち、 (1)日本と韓国における構造物の損傷調査(構造物種類別の目視観察、非破壊試験 コアー等に対する詳細調査)と健全度の評価 (2)健全度に基づく補修・補強に関する調査研究(補修材料の選定、補修.補強工法の検討、補修効果に関する非科学的、力学的検討、補強による耐力の回復や耐力の増強に関する検討 (3)構造物の使用限界状態と関連した構造物の振動特性や疲労強度についての調査研究、現地で収録した振動モデルをはり供試体に作用させて、はりの疲労強度についての検討 これらの調査研究は、日本及び韓国で併行して実施するが(3)の疲労強度の試料の製作、試験、解除は鳥取大学大型構造物試験装置を用いて行った。 これ以外に国内においては、阪神.淡路大震災で損傷あるいは崩壊した構造物の調査で緊急的に実施した。 調査研究の一部は、平成6年度日韓共同セミナー(鳥取大学が担当して行った)において、嶺南大学校権赫文助教授,鳥取大学白木渡助教授 同吉野公助手がそれぞれ報告した。 平成7年度においては 平成6年度の調査研究を阪神震災を含めて実施するとともに、損傷構造物の保全、特に補修、補強について、使用材料,工法,効果の判定等について,日韓両国が共同して行うことになっている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西林 新蔵,王 鉄成,中野 錦一,吉野 公: "各保存条件下におけるコンクリートのASR膨張特性について" コンクリート工学年次論文報告集. 16-1. 1073-1078 (1994)
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[Publications] 井上 正一,西林 新蔵,吉野 公,小俣富士夫: "静的および疲労荷重下におけるCFRP板で補強した鉄筋コンクリートはりの強度と変形特性" 材料. 43-491. 1004-1009 (1994)
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[Publications] 黒田,保,西林 新蔵,吉野 公,井上 浩之,下 慶漢,栂 敦司: "電流場におけるアルカリ骨材反応に関する研究" JCIコンクリート構造物の補修工法と電気防食に関するシンポジウム論文報告集. 49-52 (1994)
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[Publications] 上田 茂,永井 紀彦,平石 哲也,白石 悟,清水,正巳,小林,昭男: "係留船舶の動揺のリアルタイム予測システムの開発及び現地観測による評価" 海岸工学論文集. 41-2. 921-925 (1994)
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[Publications] 白木 渡,松保 重之: "Reliability-based Limit State Design of Pile Foundations of Highway Bridges" Proc.of ICOSSAR'93(6th International Conference on Structural Safety and Reliability). 3. 2017-2024 (1994)
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[Publications] 権 赫文: "Flexural Fatigue Damage for RC Beam under Random Loading" Proc.of 3rd Tottori-Yeungnam Univ. Joint Seminar. 49-56 (1995)