1993 Fiscal Year Annual Research Report
スーパーオキサイドと一酸化窒素(NO)の相互作用と組織障害
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05045052
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
中澤 博江 東海大学医学部, 生理2, 助教授 (20110885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LASZLO Prona Semmelweis Univ. Dept., 助手
JANOS Feher Semmelweis Univ. Dept., 教授
篠崎 芳郎 東海大学医学部, 生理2, 助手
石田 英之 東海大学医学部, 生理2, 講師 (20222424)
一守 康史 東海大学医学部, 生理2, 助手 (60184636)
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Keywords | スーパーオキサイド / 一酸化窒素 / 化学発光 / パーオキシナイトライト |
Research Abstract |
1)MCLA化学発光法によりO_2^-・由来の発光がNOにより消去される事をReal-timeで示せた。 2)199μMのO_2存在下でのNOとO_2の反応とNOとO_2^-・の反応を測定し、これにこれまで得られている反応速度定数を加えてコンピューターシミレーションを行い、peroxinitriteの生成反応を求めることが出来た。1)と2)の実験過程で正常酸素濃度(PO_2 150mmHg)の条件下でもNOとO_2の反応により、NO_2(2酸化窒素ガス)が生成されることがわかった。さらにNO_2とNOとは異なるメカニズムで種々の物質と反応することも判明した。 3)培養心筋細胞の収縮性、拍動性、細胞内Ca^<2+>を測定している条件下で、pHを変化させずにperoxinitriteをsteay stateで添加する実験装置と、実験条件を確立することが出来た。 上記1)と2)の反応解析の過程で、MCLAはO_2^-・NOの生成物である peroxinitriteに加えて、第3の不明物質とも反応する可能性が出て来た。その物質としては、NO_2^-もNO_3^-も否定できたので、 NO + 1/2 O_2→NO_2 の反応によって生じるNO_2ガスが考えられる。この点が新たな検討課題として加わった。 3)については、平成6年度の本実験を実現させる基礎ができた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 中澤博江: "血管作動性物質としての活性酸素" 医学のあゆみ. 169. 7854-7858 (1994)
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[Publications] Masao Senoh: "Early release of neutrophil chemotactic facter from isolated rat heart subjected to regional ischemia followed by reperfusion." Cardiovasc.Res.27. 2194-2199 (1993)
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[Publications] A.Kashem: "Concomitaut increase of Fc d R expression on polymorphonuclera lenkocyte and superoxide generation in IgA neuropathy." Kidney Int.(未定)(In press). (1994)
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[Publications] Masami Fukahori: "Nitric oxide reversibly suppresses xanthine oxidase activity." Free Radical Reserch Communication. (未定)(In press). (1994)
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[Publications] Chizuko Tsuji: "Lung injury by active oxygen" CRC press(In press), (1994)
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[Publications] H.Nakazawa: "Vlth International Conference on Superoxide and Superoxide Dismutase." ELSEVIER(In Press), (1994)
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[Publications] 中澤博江: "SAHシンポジウム 浅野孝雄編" ニューロン社(In Press), (1994)