1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05102003
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
伊藤 英司 岡山大学, 地球内部研究センター, 教授 (00033259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 栄三 , 地球内部研究センター, 助教授 (80201672)
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Keywords | 中心核の分離 / マントル / マグマオーシャン / 焼結ダイアモンド / 二次イオン質量分析計 / 溶融鉄合金 / 溶融珪欧塩 / 元素分配 |
Research Abstract |
1、実験、分析法の確立をめざして (1)超高圧の発生:焼結ダイアモンド(SD)を用いて実験圧力の拡大を計り、30GPa以上の圧力と1500℃までの温度発生が実現した。しかし、目的とする50GPaの発生にはSDのサイズ拡大が必要であることが明らかになり、これを年限内に是非実現させたい。 (2)主要、半微量元素分析:×線マイクロアナライザーが導入された。けい酸塩、鉄合金分析用の標準試料も整備され良好な状態で稼働をはじめた。 (3)徴量、極微量元素分析:二次イオン質量分析計の整備とともに、30以上の元素について数ppm以下の濃度をもつ50個以上の標準試料の選定を行なった。その結果、火山ガラスの稀土類元素(REE)の分析が極めて安定に行なえることが確認された。 2、高圧高温下での溶融鉄と溶融けい酸塩の反応 (1)マントルの主要元素であるSiとOが圧力の増大にしたがって溶融鉄に溶解することまた冷却にともないしSiO_2、FeOからなる不混和液が生ずることが認められ、これらの元素が外核の軽元素である可能性が示されるとともに、中心核分離に伴うマントル組成の変化、中心核の化学的進化が検討された。 (2)Fe,Fe-S系藤体へのMn,Ni,Coの分配を26GPaまで調べた。現在までの結果はマントルと中心核が化学的に平衡ではないことを示唆している。 (3)REEの分配が調べられ、高圧下では溶融けい酸塩に対して軽REEが溶融鉄に濃集する傾向が認められた。今後、定量化を進めて行く。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ito Eiji: "Constitution and evolution of the Earth" in Elementary Processes in Dense Plasmas,S.Ichimaru and S.Ogata,Eds.(Addison-Wesley). 239-248 (1995)
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[Publications] Ito Eiji: "Reactions between molten iron anf silicate melts at high pressure:Implications for the chemical evolution of the Earth′s core" J.Geophysical Res.(in pessa). (1995)
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[Publications] Ishikawa Tsyoshi: "Origin of the slab component in arc lavas from across-arc variation of B and PB isotopes" Nature. 370. 205-208 (1994)
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[Publications] 牧嶋昭夫: "ジルコンをめぐる最近の話題-ジルコンの希土類値地球科学-" 岩鉱. 89. 1-14 (1994)