1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05202102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鶴木 眞 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (00051722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 黎明 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70233369)
林 利隆 関西大学, 社会学部, 教授 (80238112)
柳井 道夫 成蹊大学, 文学部, 教授 (10054321)
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Keywords | 国際コミュニケーション / 東北アジア / 東南アジア |
Research Abstract |
平成5年度は、東北アジア・東南アジア地域における国際情報システムの実態を明らかにするため、平成5年7月に開催された「東京サミット」を研究対象に「国際情報流通に関する内容分析調査」を実施した。本調査は、日本において開催された「東京サミット」という「世界的な」イベントにおいて、その関連情報がどのような経路を経てアジア各国のメディアへと流通し、各メディアでどのように報道されたかを、アジア各国の新聞紙面およびテレビ・ニュースの内容分析から明らかにするものである。具体的には、東京サミットの開催期間(7月7日〜9日)を中心に、アジア各国の新聞およびテレビ・ニュースを収集しそれを内容分析した。新聞については、『ネーション(タイ)』、『スター(マレーシア)』、『ジャカルタ・ポスト(インドネシア)』の3紙、テレビ・ニュースについてはKBS(韓国)、CTS(中華民国)、BBCアジア(香港)、TVRI(インドネシア)を分析対象とした。この調査のうち、新聞報道に関する研究成果は、日本マス・コミュニケーション学会1993年度秋季研究発表会(早稲田大学)において報告し、その後『新聞研究』(日本新聞協会)に抄録した。また、テレビ・ニュースに関する研究成果は、日本マス・コミュニケーション学会1994年度春季研究発表会(琉球大学)において報告の予定である。 さらに、前年度の調査において得られた知見をフォロー・アップするために、国際情報システムを構成する媒体によって、放送ネットワーク、新聞・通信社ネットワーク、ヒューマン・コミュニケーション・ネットワークに分け、東北アジア・東南アジア地域における国際情報システムに関する基礎的資料の収集、関係者へのヒヤリング調査を継続した。
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[Publications] 吉岡 至: "アジアにおける国際情報システムの実態-「東京サミット」の新聞報道に関する内容分析-" 新聞研究. 511号. 65-74 (1994)
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[Publications] 本多 周爾: "アジア・太平洋地域の衛星市場をめぐる国際関係" 慶応義塾大学研究所年報. 41号. 101-123 (1993)
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[Publications] 岡村 黎明: "「地域重視」の現実的対応を望む" 月刊民放. 1月号. 6-9 (1994)
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[Publications] 鶴木 眞: "中国の電気通信とマス・メディア状況の視察調査" 東京大学社会情報研究所情報メディア研究資料センターニュース. 4号. 2-5 (1993)
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[Publications] 岡村 黎明: "多メディア・多チャンネル時代における放送と公共性" 放送学研究. 43巻. 101-146 (1993)
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[Publications] 鶴木 眞: "アジアにおける国際情報システムの実態-(鶴木班平成5年度報告書)" 重点領域・第1群・8班, 110 (1993)
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[Publications] 岡村 黎明: "テレビの明日" 岩波新書, 250 (1993)