1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05203106
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小西 正捷 立教大学, 文学部, 教授 (10161960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 誠二 山梨県埋蔵文化財センター, 主任文化財技師
宗薹 秀明 鎌倉考古学研究所, 研究員
河野 眞知郎 鶴見大学, 文学部, 助教授 (40224810)
後藤 健 東京国立博物館, 学芸部東洋課西アジアエジプト室, 室長 (40132758)
近藤 英夫 東海大学, 文学部, 教授 (70119676)
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Keywords | インダス文明 / 湾岸文明 / 海上交易 / 環境 |
Research Abstract |
本年度は最終年度のため、新たな問題の追求というよりは、これまでの通常の研究の深まりをかはるとともに、その成果をより大きな場で、他の研究者と分かつことにつとめた。すなわち7月20日には、京都・国際日本文化研究センターにおいて開かれた、地球環境と文明の画期に関する重点領域シンポジウムで、近藤英夫氏が「インダス文明の興亡をめぐって」を発表しており、また9月25-26日に同所で開かれたシンポジウム『都市文明の誕生』では、後藤健氏が「インダス・湾岸における都市文明成立の背景」を発表している。 また本班は、いずれも共催のかたちではあるが、2度にわたる合宿研究会・シンポジウムを開催した。その第1回目は、『大文明の陰に-文化の交流・変化と環境』と題された、八王子・大学セミナーハウスで9月4-5日に開かれた国際シンポジウム(インド考古研究会共催)であり、第2回目の研究会は、海上交通史研究会・金沢大学考古学研究室等との共催により、『インド洋の海上貿易-アジアの大航海時代を語る』として、10月9-10日にわたって、金沢大学文学部において開催された。いずれも海外からの発表者や、国際的な視野にたった第1線の研究を行っている発表者を迎え、大きな成果があげられた。 ただし、他班、ことに分野を大きく異にする自然科学諸分野との共同研究という点に関していえば、実際の作業はこれから、という態勢が整ったところという感も否めない。しかし、これまでの成果を踏まえ、今後のさらなる研究の推進を真に計ろうとする気運が生じたことは特記すべきことであり、今後が大きく期待されるところである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小西正捷: "モエンジョ:ダロの自然環境と修景の課題" 「法政考古学」. 20. 381-393 (1993)
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[Publications] 小西正捷: "インダス湾岸地域の文明の盛衰と環境変動" 「文明と環境」. 9-10. 149-152 (1993)
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[Publications] 後藤健: "アラビア湾岸におけるクロライト製容器の研究序論" 「岩崎卓也教授退官記念論文集」所収. (1994)
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[Publications] 近藤英夫: "インダス文明とモエンジョダロ" 「モエンジョダロ 救おう!人類共通の文化遺産」. 所収. 6-19 (1993)
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[Publications] KONISHI,GOTOH,KONDO,SHUDAI,AKASHI,NAKAYAMA: "EXCAVATIONS OF QATAR AND BAHRAIN 1991-93" Center for Asian Area Studies,Rikkyo University,Takyo (Monograph Series)(予定)(予定), c.120 (1994)
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[Publications] 小西正捷(共編著): "インド・道の文化誌(仮題)" 春秋社, c.300 (1994)