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1994 Fiscal Year Annual Research Report

環境との交互作用の発達

Research Project

Project/Area Number 05206108
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

久保田 競  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (30027479)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 淳一  明星大学, 人文学部, 講師 (60202389)
下條 信輔  東京大学, 教養学部, 助教授 (70183837)
糸魚川 直祐  大阪大学, 人間科学部, 教授 (90027962)
鹿取 廣人  帝京大学, 文学部, 教授 (80012300)
Keywordsサル / 学習障害児 / 遅延反応 / 刺激等価性
Research Abstract

久保田は、アカゲザルの幼児が前頭連合野を必須とする課題(H id ing Taskと命名、空間位置の短期記憶を調べる遅延反応課題の手続きを簡略にして調べ易くしたもの)をどのように学習するかを調べた。生後2-4カ月の大脳新皮質シナプス過剰形成期(ラキッチ)に、2-5秒の遅延を含む遅延反応が学習できることを示した。幼児の大脳の前頭連合野がシナプス過剰形成期に確かに働いているという証拠が得られた。更に、この学習が、集中訓練法と分散訓練法(1日に行う試行数を多くした場合と少なくした場合)とで学習成績がどう変わるかを調べた。どちらの訓練法でも成績は変わらないが、集中訓練法の方で、生後日数が早く学習成立することが解った。人間でもそうであるか、調べる必要がある。
山本は、発達障害児(発語もできない重度の自閉症児)とチンパンジーで刺激等価性を調べる反射律、対象律と推移律との学習を比較した。チンパンジーはこれらの学習が殆どできないのに、発達障害児は、これらの学習ができた。発達障害児で学習可能となった理由は、強化の仕方が良かったことによるが、発達障害児がかなり高度の知能を有することが示された意義は大きい。糸魚川(老齢メスザルの遅延反応の学習)、鹿取(成人と精神遅延児の認知行動と言語行動と身振りサインの関係の研究)、下條(乳児の眼球、頭部手指を記録して注意シフトを起こすときの行動の測定)は、昨年度からの計画を引き続き遂行中である。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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