1993 Fiscal Year Annual Research Report
認識・思考ならびに行動過程に基づく言語概念の形成と発話に関する研究
Project/Area Number |
05213217
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 直之 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80037837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乃万 司 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (60228351)
中村 順一 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (30164304)
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Keywords | 心理モデル / 概念 / エピソード / 深層構造 / 発話 / 知的エージェント |
Research Abstract |
人工知能の種々の要素技術を統合するために,認知,思考,情緒,表出,学習,言語など,知的並びに情的処理を構成する要素の役割とそれらの間の関係を明確化し,それに基づいて心の計算機モデルを構築し,実際に計算機シミュレーションを行うという研究に3年間取り組んだ.具体的には,イソップ物語を素材に,主人公が自然な環境の中で願望を持ち,実現のため計画を立て,周囲を認識しながら行動し,ときには感情的になり,状況に適応し,一連の過程を言語で発話する,というエージェント(主人公)システムの構築を目指した.本年度は,本研究課題の最終年度として,以下の課題に取り組んだ. 1.プランニングの改良:従来のテンプレート方式の常套的手段ならびにIF-THEN規則による深い推論によるプラン生成に加え,条件反射的緊急処理および単純条件チェック方式を導入し,状況適応型のプランニングを可能にした. 2.プログラムのフレーム構造化:一連のプログラムとその引数を1つの動作とその格要素とみなすことにより,プログラムを動詞の格フレームとして扱い,同時にその振る舞いと結果をそれぞれ述語で表現した.これにより心的状態や過程の記述機能が向上した. 3.統合シミュレーション:3年間に開発した各サブシステムを統合し,イソップ物語に沿った主人公の一連の動作をシミュレーションした.これにより,3つの研究課題の実現が一応確認された.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 岡田直之: "心と言語" BME(医用電子と生体工学). 7(8). 67-76 (1993)
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[Publications] J.Nakamura: "Automatic Background Music Generation Based on Actors' Emotion and Motions" J.Visualization and Computer Animation. 掲載予定.
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[Publications] T.Noma: "Generating Story Animation from the Description of Events and Inter-Event Temporal Relations" Workshop on Integrated Systems for Natural Language Processing. (1993)
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[Publications] M.R.Jung: "Physically Grounded Means-Ends Reasoning for Human Motion Planning" International Conference on Information Science. (1993)
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[Publications] 杉野昇史: "状況に応じたプランニング-システム構成と動作" 電気関係学会九州支部第46回連合大会講演論文集. 670- (1993)
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[Publications] 吉田太輔: "基本的情緒の分析とルールベース化" 電気関係学会九州支部第46回連合大会講演論文集. 673- (1993)
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[Publications] J.Nakamura: "Towards Lexical Knowledge Base Construction by Co-oporation of Human and Machine (in:Information Modelling&Knowledge Bases)" IOS Press, (1993)
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[Publications] H.Baba: "Event Modeling for Process Visualization (in:Multimedia Modeling)" World Scientific, (1993)