1993 Fiscal Year Annual Research Report
表情の分析・合成システムを用いた感性コミュニケーションに関する心理学的研究
Project/Area Number |
05220106
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Research Institution | Nara University |
Principal Investigator |
米谷 淳 奈良大学, 社会学部, 助教授 (70157121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 直人 同志社大学, 文学部, 教授 (30094428)
千葉 浩彦 淑徳大学, 社会学部, 助教授 (40207296)
山田 寛 川村短期大学, 助教授 (80191328)
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Keywords | CG / 表情 / 感性 / コミュニケーション / 表情認識 |
Research Abstract |
平成5年度は、人間が心や気持ちをやりとりする感性によるコミュニケーションにおいて重要な役割を果たす表情の表出と認識のメカニズムを探り、そこから得られたモデルに基づいて表情の合成や分析を行うCGシステムを構築し、それを用いて更なる表情研究や表情認識訓練などの応用を進めていく作業を、平成4年度に引き続いて進めた。特に、表情研究の基盤となる表情データベース構築の作業を進めながら、モデルの検討を行った。 1.表情データベース構築の作業においては、表情筋を正しくコントロールして、VTRに録画するためのシステム(フェイス・スコープ)と、データベースに必要な表情画像を取り込むための撮影マニュアルの検討を進め、5名のモデルについて現有のMASCシステムによって様々な人間の無表情と、さまざまなAU(アクションユニット)を変化させた時の表情をフェイス・スコープを用いてVTRに試験的に録画した。 2.また、山田の顔の形態的記述に基づく表情認識モデルを踏まえたシステマチックな表情合成を試み、評価実験により妥当性についてポジティブな結果を得た。 3.さらに、MASCによる表情認識訓練については、MASCによって合成した日本人の基本的表情により、エックマン&フリーセンらのFASTの日本版を試作し、さらに、それによる表情認識訓練の実験を繰り返しながら、表情認識訓練用マニュアルとVTRの試作品を完成させた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yamada,H.: "Visual information for categorizing facial expression of emotions." Applied Cognitive Psychology. 7. 257-270 (1993)
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[Publications] 千葉浩彦: "感情と行動" 児童心理学の進歩(金子書房). 193-218 (1993)