1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05225219
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西嶋 光昭 京都大学, 理学部, 教授 (90108978)
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Keywords | 表面 / Pd(110) / EELS / C_s / アセチレン / CO / エチレン |
Research Abstract |
高分解能EELSを中心とする表面解析装置を用いて,構造,組成,電子状態のよく規定された遷移金属単結晶清浄表面における表面修飾と小分子の活性化の相関を研究した。主な研究結果を以下に列挙する。 1.Pd(110)(1×2)-Cs表面とアセチレンとの相互作用 Pd(110)(1×2)-Cs表面について,90Kでのアセチレンの吸着状態および熱反応過程を統一的に解明した。Cs修飾による効果として,ビニリデンを介するエチレン生成,およびエチレン生成量の大幅な増加を見出した。また,ビニリデン安定化の要因として,Cs修飾による局所的なPd(111)面の生成を提案した。 2.Pd(110)表面におけるCOとC_2H_4の共吸着 90KでのCOとエチレンの吸着状態,熱反応過程,およびCO-エチレン間の吸着粒子間相互作用を解明した。CO-エチレン間に働く引力的なドナー・アクセプター相互作用により,COとエチレンの混合構造の形成,および吸着エネルギーの増加が説明された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] M.Nishijima: "The Reaction of Benzene with Pd(110)and Pd(110)(1×2)-Cs" Surface Sci.283. 121-125 (1993)
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[Publications] T.Takaoka: "Coadsorption of CO and C_2H_4 on Pd(110)" Chem.Phys.Lett.215. 523-527 (1993)
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[Publications] N.Takagi: "The Growth of Ice Clusters on Si(100)(2×1)-H(D)" Surface Sci.297. L43-L47 (1993)
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[Publications] T.Takaoka: "Interaction of Acetylene with Pd(110)(1×2)-Cs" Surface Sci.(印刷中). (1994)