1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05231104
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
久城 育美 岡山大学, 固体地球研究センター, 教授 (80011526)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 敏嗣 東京大学, 地震研究所, 教授 (00092320)
大谷 栄治 東北大学, 理学部, 教授 (60136306)
巽 好幸 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (40171722)
高橋 栄一 東京工業大学, 理学部, 教授 (40144779)
河村 雄行 東京工業大学, 理学部, 教授 (00126038)
|
Keywords | マグマ学 / マグマネットワーク |
Research Abstract |
重点領域の発足以来,総括班で整備してきたE-mailシステムによるマグネットワークシステムは領域研究者以外の参入も増え,マグマ研究者間の研究連絡にも利用されている.このシステムを研究成果報告などの文書のやりとりにも活用する例が増加して,総括班のまとめ作業の効率化に役立っている.若手研究者の育成をめざして,マグマ研究にたずさわる研究者と大学院学生を対象にしたマグマ夏の学校を京都で2泊3日の日程で開催した.マグマ学の周辺分野に関するレビューと最新の研究成果の発表の2本立を計画し,口頭発表の他にポスターセッションも併用して,特に大学院学生の研究成果を十分に討論する時間を設けた.初年度の研究発表を主体とした夏の学校,2年度目の講義を中心とした夏の学校とも性格を異にしたが,マグマ研究の底辺を広げる意味で重要な試みであったと考えられる.本年度の各研究分野での研究成果に基づいて議論する場所として,本年3月大阪大学で開催される地球科学関連学会合同大会において共通セッション「マグマ」を組織し,1日半の討論会を予定している.例年どおり,口頭発表とポスターセッションとを併用し,討論を充実させる予定である.なお,総括班に追加配当のあった補助金については,各計画班の進行状況を判断して研究補助に使用した.このように,本研究でめざした.マグマ研究の総合的企画をおこなう,強力な総括班としての機能は充分に果たしたと考えられる.
|
-
[Publications] Kushiro,I.: "Partial melting of a fertile mantle penridotite at high pressures : An experimental study using aggregates of diamond." Isotopic Studies of Crust-Mantle Evolution (Basu,A.& Hard,S.R.eds). (in press). (1996)
-
[Publications] Tomiya,A.,Takahashi,E.: "Reconstruction of an Evolving Magma Chamber beneath Usu Volcano since the 1663 Eruption" J.Petrology. 617-636 (1995)
-
[Publications] Tatsumi,Y.et al.: "A third volcanic chain in Kamchatka : thermal anomalyat transform/convergence boundary" Geophys.Res.Lett.21. 537-540 (1994)
-
[Publications] 兼岡一郎: "希ガス同位体比に基づいた地球内部の化学的構造と進化への制約" 地震. 48. 187-198 (1995)
-
[Publications] Suzuki,A.,Ohtani,E.,Kato,T.: "Flotation of Diamond Mantle melt at High Pressure" Science. 269. 216-218 (1995)
-
[Publications] Mudholkar,A.,Fujii,T.: "Fresh pumice from the Central Indian Basin : a Krakatau 1883 Signature" Marine Geol.143-151 (1995)
-
[Publications] 巽 好幸: "沈み込み帯におけるマグマ学" 東京大学出版会, 186 (1995)