1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05243208
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
相良 健至 九州大学, 理学部, 助手 (00128026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕之 九州大学, 理学部, 助手 (70172434)
杉光 強 九州大学, 理学部, 助手 (70037216)
森信 俊平 九州大学, 理学部, 教授 (50016078)
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Keywords | 2次ビームの生成 / 天体核反応 / 炭素薄膜窓気体容器 / ガスジェットターゲット / ビーム質量分析系 / 粒子軌道計算 |
Research Abstract |
天体核物理学上重要な反応である、寿命が1秒以下の^6Heと^8Li、および53日の^7Beが低エネルギー領域で陽子や重陽子と起こす核反応や、^4Heと^<12>Cの核融合反応の断面積を測定する手法の開発を行った。^6He,^7Be,^8Liの2次ビームをD(^7Li,^6He〓^3He,H(^7Li,^7Be〓n,D(^7Li,^8Li)Hの反応によって生成するために、^7Liの1次ビームの発生、低エネルギー実験用の高圧水素ガスターゲット容器の制作、電場・磁場を利用した2次ビームの質量分析系の設計、を行い、さらに^4He+^<12>C実験のための^4Heガスジェットターゲットを試作した。 九州大学タンデム加速器実験室のスパッターイオン源を新しいSNICSIIに取り替え、^7Liイオンビームの抽出テストを行い約0.4muAの強度の^7Liビームを得た。さらに強度を増やすべくイオン源の高温化を行っている。 低エネルギービーム用のガスターゲット容器を製作した。ビームの通過窓には蒸着法で製作した炭素薄膜(約0.3mg/cm^2)を用いた。このターゲット容器の耐圧は最高約1気圧であり、十分満足できるものである。さらにdビームやCビームを用いて、このガス容器の炭素窓の耐ビーム強度を調べた。 2次ビームの分離・高次集束を、軌道計算コードORBITを用いて行い、電場双極子1個、磁場双極子1個、四極電磁石4個、六極電磁石2個の組合せによる解を見つけた。それに基きタンデム加速器実験室に既存の双極電磁石、四極電磁石を含む集束系を設計し、四極電磁石1個を購入した。更に電気双極子の装置設計に着手した。 従来と異なる発想のもとに小型のガスジェットターゲットを試作してテストを繰り返し、本格的装置設計のための基礎データを得た。ガスは冷却しなくても0.1atm・cmの目標の厚さが達成できることがわかった。またこのガスジェットターゲットは天体核反応研究のみならず多方面で利用出来る。
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[Publications] S.Morinobu: "Devrlopment of a New Recoil Mass-Separator at Kyushu University" 第6回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会報告集. 1. 62-65 (1993)
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[Publications] S.Ueno: "THIN CARBONFOIL WINDOWS FOR A GAS TARGET CELL" KUTL(Kyushu Univ.Tandem Accelerator Lab.Report). 4. 125-127 (1993)
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[Publications] 相良 健至: "吹き込み型ガスジェットターゲットの試作" 日本物理学会第49回年会講演予稿集. 1(発表予定). (1994)