1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05268235
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
野瀬 清 昭和大学, 薬学部・微生物薬品化学教室, 教授 (70012747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴沼 質子 昭和大学, 薬学部, 助手 (60245876)
荒田 悟 昭和大学, 薬学部, 助手 (20159502)
真下 順一 昭和大学, 薬学部, 助手 (60054045)
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Keywords | 過酸化水素 / cDNA / Zn-フィンガー |
Research Abstract |
酸化ストレス応答遺伝子の分離を目的とし、過酸化水素誘導性遺伝子のcDNAクローニングを、マウス骨芽細胞(MC3T3)を用いてこれまで行ってきた。今回その過程で分離された興味ある新規遺伝子(HIC-5)の構造と機能の解析を行った。HIC-5cDNAは440個のアミノ酸からなる蛋白質をコードし、この蛋白質はN-末端にProに富む領域を持ち、C-末端にlin-11と相同性を示す7個のZn-フィンガーを持っていることから転写制御因子の一つと予想される。ペプチド抗体を用いた免疫沈降の結果、HIC-5蛋白質は核に局在することが示された。HIC-5遺伝子の塩基配列はマウスとヒトとの間で保存されていると考えられ、この遺伝子の発現は、v-rasで形質転換したNIH 3T3細胞および各種のヒト癌細胞株で著しく低下していた。逆に正常ヒト繊維芽細胞の若い細胞での発現は低く、加令し増殖を停止した細胞において上昇した。この増殖における機能を直接的に解析するため、HIC-5cDNAの動物細胞での発現ベクターを構築し、細胞への導入を行った。発現ベクターとしてネオマイシン耐性遺伝子を含むプラスミドを用い、MC3T3細胞および不死化ヒト繊維芽細胞(KMST-6)に導入してネオマイシン耐性コロニーの出現頻度を測定した。その結果、HIC-5の発現はコロニー形成率を低下させ、細胞増殖の抑制作用を持つことが示された。しかし、発現ベクターを細胞へマイクロインジェクションしてもDNA合成には影響せず、HIC-5遺伝子産物は細胞周期進行を制御するのではなく、分裂回数の計測に関与することが考えられる。現在HIC-5蛋白質が結合するDNA配列および核蛋白質の検索を行っている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shibanuma,M.et al: "Cloning from a mouse osteoblastic cell line a set of TGFbeta-regulated genes one of which seems to encode a follistatin-related polypabtide" Eur J.Bochem.217. 13-19 (1993)
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[Publications] Nose,K.& Shibanuma,M.: "Induction of early response genes by hypergravity in cultured mouse osteoblastic cells (MC3T3-E1)" Exp.Cell Res. (印刷中).