1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05268237
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
畑山 巧 京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (10094484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若槻 徹 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (20121577)
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Keywords | ストレス蛋白質 / hsp105 / 哺乳動物細胞 |
Research Abstract |
マウスFM3A細胞の高分子量ストレス蛋白質hsp105に対する抗体を作成し、その細胞内局在性を検討したところ、マウス細胞においてhsp105は正常時や熱ショック時においても主に細胞質に局在し、核小体には局在しないことが明らかとなった(投稿中)。この結果は、Subjeckらにより報告されているマウス細胞の高分子量ストレス蛋白質hsp110が正常時及び熱ショック時にも核小体に局在するという報告と異なるので、この違いを明らかにするため、次に哺乳動物細胞の高分子量ストレス蛋白質の分子種を検討した。その結果、ヒトHeLa及びマウスFM3A細胞において、分子量約105kDa付近に正常時にも産生されているが、熱ショックにより合成と細胞内量の増加する2種のストレス蛋白質(hsp105A、hsp105B)の存在が明らかとなった。これらのストレス蛋白質を精製するため、42℃の加温したFM3A細胞の抽出液をDEAE-Sepharose、Hydroxylapatite、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーをおこなったところ、hsp105A、hsp105Bと共に、我々が既に報告している42℃加温で特異的に誘導されるストレス蛋白質(42℃-hspA、42℃-hspB)が挙動を同じくするため、さらにこれらの蛋白質をSDS-PAGEにより分離し、電気泳動的に溶出して単一に精製した。これら4種のストレス蛋白質のN末端アミノ酸はブロックされていたので、これらのストレス蛋白質をlysyl-endopeptidase消化すると、hsp105A、hsp105B、42℃-hspA、及び42℃-hspBに共通して17,000-Daのペプチド断片が存在した。これらのペプチド断片のN末端アミノ酸配列を調べると、それらは互いに共通であり、hsp70やアクチンのATP結合ドメインと相同性を示すことが明らかとなった(投稿中)。これらの一群の高分子量ストレス蛋白質ファミリー(hsp105A、hsp105B、42℃-hspA、及び42℃-hspB)の構造と機能をさらに明らかにするため、現在、hsp105や42℃-hspのcDNAクローニングをおこなっている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Takumi Hatayama: "Regulation of hsp70 induction in thermotolerant Hela cells." Biochimica et Biophysica Acta. 1179. 109-116 (1993)
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[Publications] Takumi Hatayama: "Regulation of hsp70 synthesis induced by cupric sulfate and zinc sulfate in thermotolerant Hela cells." Journal of Biochemistry. 114. 592-597 (1993)