1993 Fiscal Year Annual Research Report
細胞分裂期に生じる中間径フェラメントリン酸化へのcdc2キナーゼ、suc1の関与
Project/Area Number |
05269228
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
稲垣 昌樹 (財)東京都老人総合研究所, 神経生理部門, 部門長 (30183007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小河原 緑 (財)東京都老人総合研究所, 神経生理部門, 助手 (60100111)
関亦 正幸 (財)東京都老人総合研究所, 神経生理部門, 研究員 (80250190)
辻村 邦夫 (財)東京都老人総合研究所, 神経生理部門, 主任研究員 (10227407)
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Keywords | cdc2キナーゼ / 中間径フィラメント / カルモジュリン依存性キナーゼII / リン酸化反応 |
Research Abstract |
細胞分裂期(核分裂期と細胞質分裂期)に生じる中間径フィラメントのリン酸化の生物学的意義と遂行する蛋白質キナーゼについて研究している。 1).核分裂期に作動する中間径フィラメントキナーゼとして我々はcdc2キナーゼである可能性を報告してきた。本年度の研究でこの点をより明らかにするため、ビメンチンのcdc2キナーゼ特異的リン酸化部位のリン酸化状態を脱リン酸化状態と識別して認識するマウスモノクローナル抗体の作成に成功した。 2).この抗体は核分裂期にある細胞の中間径フィラメントと特異的に反応し、他の時期の中間径フィラメントとは反応しなかった。このことは我々の仮説が正しかったことを示している。 3).in vitro でのリン酸化部位解析の結果より、細胞質分裂期に活性化される中間径フィラメントキナーゼの候補の1つとしてCa^<2+>カルモジュリン依存性キナーゼIIが浮かびあがった。現在この点を明らかにするために、中間径フィラメント蛋白質のカルモジュリン依存性キナーゼII特異的リン酸化部位のリン酸化状態を認識できるマウスモノクローナル抗体の作成をしている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Kusubata,M.,Inagaki,M.et al: "cdc2 kinase phosphorylation of desmin at three serine/threonine residues in the aminoterminal head domain." Biochem.Biophys.Res.Commun.190. 927-934 (1993)
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[Publications] Ando,S.,Inagaki,M.et al: "Phosphorylation of systhetic vimentin peptides by cdc2 kinase." Biochem.Biophys.Res.Commun.195. 837-843 (1993)
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[Publications] Ando,S.,Inagaki,M.et al: "Synthetic linear and cyclic prptides corresponding to the sites phosphorylated in histone H1 and vimentin as substrates of cdc2 kinase." Peptide Chemistry 1992,eds.by Yanaihara,N.449-451 (1993)
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[Publications] Tanaka,J.,Inagaki,M.et al: "Phosphorylation of a 62 KD procine alpha-internexin,a newly identified intermediate filament protein." Biochem.Biophys.Res.Commun.196. 115-123 (1993)