1994 Fiscal Year Annual Research Report
細胞の機能分化に関わる遺伝子制御ネットワーク研究の推進
Project/Area Number |
05273103
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩渕 雅樹 京都大学, 理学部, 教授 (30000839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 俊輔 理研, 分子遺伝学, 主任研究員 (00124785)
半田 宏 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (80107432)
安田 國雄 奈良先端大, バイオ研究科, 教授 (30025473)
谷口 維紹 東京大学, 医学部, 教授 (50133616)
藤井 義明 東北大学, 理学部, 教授 (00098146)
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Keywords | ニュース・レターの発行 / 公開シンポジウム / 研究成果発表コンファレンス / 共同研究助成 / ワークショップ / 研究成果報告書 / 総括班会議 / 研究交流 |
Research Abstract |
本重点領域研究を円滑に推進させるため、本年度は以下の活動を行なった。なお、この活動のため、研究連絡及び調整の総括班幹事会を4回と、総括班全体会議を1回開いて協議した。 1.班員名簿とニュースレターの発行:総括班、計画研究及び公募研究の全員の所属、職、役割分担を明記した名簿を発行した。また、班員相互の研究交流や活動状況を知らせるため、ニュースレター(No.4〜6)を発行し、全員に配布した。 2.公開シンポジウムの開催:総括班主催のシンポジウム「遺伝子制御ネットワーク'94」を平成6年7月12日、大阪市の千里ライフサイエンス・センターを会場に開催した。演者は班員から5名、班員外から1名の6名で、それぞれ、各自の研究テーマに関係した再先端の話題を紹介し、集まった聴衆に多くの感銘を与えた。 3.研究成果発表会の開催:総括班会議で、計画研究と公募研究の全員の成果発表会を、平成6年9月29日(木)〜10月1日(土)の3日間、静岡県の南熱海農林年金会館「松風苑」において開催した。計画研究者17名、公募研究者24名、それに班員の研究協力者と関連研究領域から2名のゲストスピーカーを招き、総勢70名が参加した。班員は1人15〜30分成果を発表したが、活発な討論のため、予定時間を大幅に延長し毎日夜11時頃までのきびしい、しかし有意義なコンファレンスとなった。 4.総括班からの研究費の追加援助:班員間の共同研究及び技術研修のため、数名の班員に出張旅費を援助した。また、特に、優れた研究を展開している研究者数名に対し、総括班経費から1件当り百〜百数拾万円の追加援助をして、研究をサポートした。本年度は、優れた共同研究成果が出てきたことが特筆された。 5.ワークショップの開催:本重点領域研究の中堅・若手研究者と関連領域の若手研究者57名が一同に会したワークショップを総括班主催で、平成7年1月25日(水)〜27日(金)の3日間、宮城蔵王において開催した。出席者には出張旅費の一部と、必要経費を援助した。会は大成功裡に終わった。 6.研究成果報告書の作成:年度末に、本年度の計画研究者及び、公募研究者の全員の研究成果をまとめた研究成果報告書(A4版)を冊子としてまとめた。冊子は、各研究者の研究内容と、本年度公表された論文リスト、さらに論文別刷集(各自1編)から成っている。 以上、本重点領域研究は、本年は2年目であったが、班員の研究成果も着実に出て来ており、この分野の研究の進展に寄与していることが示された。従って、次年度以降の研究成果も大いに期待できる状況にある。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Mikami,K.: "The HBP-1 family of wheat bZIP proteins interacts with overlapping cis-acting hexamer motifs of plant histone genes." J.Biol.Chem.269. 9974-9985 (1994)
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[Publications] Imataka,H.: "Cell-specific translational control of transcription factor BTEB expression." J.Biol.Chem.269. 20668-20673 (1994)
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[Publications] Kimura,T.: "Involvement of the IRF-1 transcription factor in antiviral responses to interferons." Science. 264. 1921-1924 (1994)
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[Publications] Tanaka,N.: "Cellular commitment to oncogene- induced transformation or a apoptosis is dependent on the transcription factor IRF-1." Cell. 77. 829-839 (1994)
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[Publications] Swada,J-I.: "Transcriptional activation through the tetrameric complex formation of E4TF1 subunits." EMBO J.13. 1396-1400 (1994)
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[Publications] Ogata,K.: "Solution structure of a specific DNA complex of the Myb DNA-binding domain with cooperative recognition helices." Cell. (in press). (1994)