1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05274205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梅田 真郷 東京大学, 薬学部, 助手 (10185069)
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Keywords | NCAM / GPI-アンカー / 筋細胞 / 分化 / 融合 |
Research Abstract |
1)NCAMのGPI-アンカー糖鎖構造 C2C12細胞の分化誘導及び筋管形成に伴い、分子量150KDaのGPI-アンカー型NCAMが特異的に出現することが明かとなった。そこで分化誘導したC2C12細胞を3H-inositol存在下で培養し、NCAMを単離したのち3H-inositol標識GPI糖鎖を調製し、各種exoglycosidaseによる逐次消化とBio-gel P-4カラム上での溶出位置の変化より糖鎖構造の推定を行った。その結果、GPI-アンカー糖鎖のコア構造にβ1-4でGalNAcが付加しているものと、していないもの、の2種の分子種よりなることが明かとなった(下図)。また、C2C12細胞には、膜貫通型と2種のGPI-アンカー型のNCAMが発現しているが、これらの分子はいずれも各種レクチンに対する反応性が異なることから、生合成の過程で異なった糖鎖修飾を受けていることが明かとなった。 2)細胞融合欠損株の樹立 C2C12細胞の分化誘導と継代、クローニングを繰り返すことにより、細胞融合欠損株2株を樹立した。いずれの細胞株においても膜貫通型のNCAMの発現は親株と同様であったが、分子量150KDaのGPIアンカー型分子の分化に伴う発現は認められなかった。今後、これらの細胞株を用いて、GPI-アンカー型NCAMの誘導のメカニズム及び筋細胞分化・融合における役割を明かにしたい。
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Research Products
(2 results)