1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05278112
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高月 紘 京都大学, 環境保全センター, 教授 (80026228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
盛岡 通 大阪大学, 工学部, 教授 (30029350)
群嶌 孝 同志社大学, 経済学部, 教授 (70066306)
小椋 和子 東京都立大学, 理学部, 助教授 (20087117)
原科 幸彦 東京工業大学, 工学部, 助教授 (20092570)
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Keywords | ライフスタイル / 地球インパクト / 満足度 / 環境配慮行動 / ライフサイクルアナリシス / 環境経済 / 廃棄物 / エネルギー |
Research Abstract |
成果の概要 本研究は、ライフスタイルの変更が地球へのインパクトの低減化にどれほど有効であるかを解析し、最も有効な変更プログラムが如何なるものかを明らかにすることを目的としている。そのため、昨年度はまず現在の日本を含めた先進国のライフスタイルと地球環境との関係を、途上国や過去のそれとの比較論を含めて検討した。すなわち、ライフスタイルを地球環境保全型へと誘導していくために、国および都市レベルの統計調査、アンケートおよび面接調査とともに、廃棄物組成、廃棄物発生構造に関するフィールド調査を行い、住居や生活用品といったライフスタイルを支える財やサービスの購入・使用・廃棄過程を明らかにした。とくにこれまで十分な統計資料のない家庭のライフスタイルと廃棄物発生の関係調査に努めた。 本年度は、現在の都市レベルや個人レベルでの地球インパクトに算出根拠となる種々の基礎資料をエネルギーを1つの共通尺度として整理し、個人生活レベルを支える食料、衣服、住居などにおいて、生活必需レベル(Needs)と生活快適レベル(wants)の観点からライフスタイルを数レベルに類型化し、各製品のLCA(ライフサイクルアナリシス)からシナリオを作成した。このシナリオをもとに具体的にライフスタイルと日常製品との関係をアンケート調査によって明らかにした。また、一方では家電製品を中心として各製品ごとのエネルギーのLCAを文献調査を含めてこころみた。さらに先進国のライフスタイル構造を明らかにするため日本と英国において、家系消費支出と環境負荷(Co_2排出量など)との関係を明らかにした。
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[Publications] 高月 紘: "ライフスタイル変更による地球インパクトの低減化" 環境科学会誌. 7 (2). 151-153 (1994)
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[Publications] 高月 紘: "都市の廃棄物とライフスタイル" 環境と人間-その生存の鍵、クバプロ. 54-63 (1994)
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[Publications] 原科幸彦: "都市レベルの環境計画-新しい展開" 計画行政. 17 (3). 35-41 (1994)
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[Publications] 小椋和子: "個人別環境破壊度指標の作成" 文部省科学研究費重点領域研究 G073・N19B-01. 119-125 (1993)
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[Publications] 群嶌 孝: "環境保護は自由貿易を防げるか" 光共選択の研究. 22. 79-84 (1993)
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[Publications] 盛岡 通: "環境共生をめざす地球環境都市の試み" 都市政策. 77. 3-21 (1994)