1993 Fiscal Year Annual Research Report
家畜ふん尿と易分解性有機廃棄物の合併・コンポスト化とその発生熱による水分の蒸発
Project/Area Number |
05278116
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
森 忠洋 島根大学, 農学部, 教授 (20166359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 隆一 東北大学, 工学部, 教授 (70109916)
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Keywords | 豚プン尿 |
Research Abstract |
近年家畜ふん尿の処理が不十分で,そのため多くの地域で深刻な悪臭および水質汚濁問題を起こしている。 本研究の目的は家畜ふん尿に易分解有機物を添加し,有機物を活発に分解させ,そのエネルギーによって家畜ふん尿の水分を蒸発させ,処理水をださない処理法を開発することである。家畜ふん尿を木質材や他の担体に吸収し,廃動植物油等を加え,高温下で好気的に有機物を分解し,水分の蒸発によって十分な量の分解エネルギーを発生させる。 本研究では豚プン尿(BOD約30,000mg・l^<-1>,SS34,000mg・l^<-1>)に大学食堂から得た廃油(BOD約2,000,000mg・l^<-1>)を10%(W/W)添加し,次の条件で処理することにより汚泥の生成がほとんどなく,全排水を蒸発させることができた。 (1)反応装置のBOD容量負荷は12.8kg・m^<-3>・d^<-1>,水理学的負荷は50kg・m^<-3>・d^<-1>が最適である。 (2)通気量は負荷によって異なるが,200l・m^<-3>・min^<-1>前述の負荷の場合が最適であった。 (3)廃油の添加はアンモニア発生防止のためにも有効であった。また,ゼオライトを添加すればさらにアンモニアの発生防止に有効であった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 森 忠洋: "高温・好気法による高濃度有機排水処理-有機物の完全酸化と蒸発-" 化学工学. Vol.44,No.11. 52-58 (1993)
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[Publications] Tadahiro Mori,Liu Baogang: "Complete Treatment of Processed Wastewater by Thermophilic Oxic Process" 環境工学研究論文集. Vol.30. 165-174 (1993)