1994 Fiscal Year Annual Research Report
健康障害のリスクファクターとしての「行動様式」の研究
Project/Area Number |
05301015
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
上里 一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (50034559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 良二 広島大学, 総合科学部, 助教授 (10122722)
根建 金男 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (20156160)
末松 弘行 東京大学, 医学部, 教授 (10038739)
佐藤 豪 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90150557)
杉山 善朗 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50045332)
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Keywords | ガン患者の特有な行動とされるタイプCを測定する尺度を開発するために,臨床的な観察から特有の行動様式を収集し,44項目から成る質問紙検査を作成した。これの標準化の作業をすすめた。項目分析,因子分析をおこない,5因子が抽出された。さらに分析を続け,最終的に「内的基準型」と「外的基準型」とよばれる2つのタイプがあることが確認された。 / リスクファクター / ライフスタイル / タイプC |
Research Abstract |
本年度は以下のような研究と取り組み取り纏めた。 1.中枢神経機能による心身症の行動特徴の検討 ドーパミン作動系と関連する行動特徴について,臨床例を収集した。30項目からなる質問紙検査を作成し心身症者に実施して,生活への満足度は健常者と差がない。神経症者と弁別するのは,“元気があると感ずる項目"であり,これは心身症と健常者と神経症者とは,質的なものよりは量的なものであることを示唆する資料である。 2.虚血性心疾患の行動特徴の検討 虚血性心疾患の行動様式を把握するために,虚血性心疾患者を対象に各種の検査を実施した。その結果,(1)タイプAとよばれる行動様式を示すものが多い,(2)欝親和性性格のものが比較的多い(30%)ことが明らかになった。 3.タイプC行動様式を測定する尺度の開発
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 上里一郎,他: "疾患とパーソナリティ(行動様式)との関連性,発病予防のための認知行動療法の研究" 喫煙科学研究財団研究年報. 885-887 (1994)
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[Publications] Hori,T.,Agari,I.,et al: "Re-examination of Arousing and De-arousing Effect of Cigarette smoking" Perceptual and Motor Skill. 78(4). 787-800 (1994)
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[Publications] 嶋田洋徳,他: "一般性自己効力感尺度の項目反応理論による妥当性の検討" ヒューマンサイエンスリサーチ. 3. 77-90 (1994)
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[Publications] 根建金男,他: "認知行動療法は効くか" カウンセリング研究. 21(印刷中). (1995)