1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05301025
|
Research Institution | Wako University |
Principal Investigator |
井上 輝子 和光大学, 人文学部, 教授 (90100403)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光元 和子 東京フェミニストセラピイセンター, 代表
波田 あい子 和光大学, 人文学部, 非常勤講師
亀田 温子 十文字学園女子短期大学, 幼児教育学科, 助教授 (10149164)
|
Keywords | ジェンダー・アイデンティティ / 自我モデル / 性役割意識 / 性役割規範 / 生まれ変わり願望 / 青春期 / 学校文化 / メディア文化 |
Research Abstract |
平成4年度に実施した「高校生の生活と意識」に関する調査の結果を踏まえて、今年度は10月に高校卒業直後の各種女子学生たちに質問紙調査「現代青年の生活と意識」を実施した。調査項目は、理想の自己像、理想の異性像、生まれ変わり願望、性役割態度、メディア接触など、前回調査で有効であった項目をそのまま、ないし多少手直しして採用した上に、新たに、高校時代における進路決定のプロセス、現在の学校生活などに関する項目などを追加した。有効回答数は、4年制大学1年生108名、短大1年生157名、専門学校生127名、計342名であった。目下集計結果の分析中であるが、学校種類別の性役割態度傾向や進路決定プロセスのちがいなどで、新しい発見が期待できそうである。この解答者たちのうちから、各数名づつを選び、次年度にインタビュー調査を実施し、高校時代から卒業後にかけての、進路選択とジェンダー・アイデンティティ形成の過程を詳細に跡付けることを予定し、準備中である。 なお、前回調査の結果分析を「青年期女子のジェンダー・アイデンティティと自己形成」と題する論文医まとめ、12月に『女性学研究』第3号に収録、刊行することができた。この論文についての合評会、また思春期研究の専門家を招いて、意見を伺う会をもった。今後の研究の参考にしたい。
|