1994 Fiscal Year Annual Research Report
教科構成の再編(分化と統合)に関する基礎的調査研究
Project/Area Number |
05301034
|
Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
柴田 義松 成蹊大学, 文学部, 教授 (60107464)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼井 喜一 福島大学, 教育学部, 教授 (50151866)
安彦 忠彦 名古屋大学, 教育学部, 教授 (30027966)
木下 繁弥 大阪教育大学, 学長 (30030448)
|
Keywords | 教科課程 / カリキュラム / 教科再編成 / 教育内容の精選 / 学校五日制 / 新教科 / 合件,総合学習 |
Research Abstract |
平成4年度に始まる新教育課程の実施状況を、昨年度に引き続き関東・中部・近畿の各地城にわたり、主として生活科、学校週5日制、学校行事等の教育内容の精選、中学校の選択教科制、単位制高等学紋など新しいタイプの高等学校の創設および総合学科の教育課程、環境教育、国際理解教育、情報教育等について調査した。 さらに合科・総合学習、新教科等の導入について先駆的・実験校的役割を果たしていゐ私立学校や国立大学付属学校、その他いくつかの先進校のデータを収集し、教育課程編成の望ましいあり方について分析・検討を行った。 その結果、特に先進校について見ると、小・中・高の各学校段階で教育課程の改変、新教科の研究・開発が予想以上に大きく進行しており、週5日制問題ともからんで社会的にも期待がよせられていることが分かった. こうした教科構成再編の新しい動向が、どのような社会的・教育的諸条件のもとで、またどのような教育課程編成の原理および手続きに基づいて生まれ、実施されているのかの分析を通してそれらの客観的評価を行うのが、本研究の中心的課題であるが、そのための基礎的資料が、なお十分とはいえないものの相当に収集されつつある。 また、それらに基づく研究発表も、本研究関係者により別掲のようにいくつかの雑誌論文等でなされ始めている.
|
-
[Publications] 柴田義松: "学び方指導による授業改革" 現代教育科学. 449. 99-103 (1994)
-
[Publications] 柴田義松: "学習能力の獲得の機能" 教育展望. 40巻8号. 4-15 (1994)
-
[Publications] 安彦忠彦: "教科再編の行方" 学遊. 9巻1号. 8-10 (1994)
-
[Publications] 安彦忠彦: "教育課程の見直し-どこがポイントか" 学校運営研究. 34巻2号. 18-21 (1995)
-
[Publications] 梅原利夫,河合尚規,谷田川和夫,山科三郎: "新学力観と新教科" あゆみ出版, p111〜157 (1994)