1994 Fiscal Year Annual Research Report
教育方法学研究における「知の枠組み」(パラダイム)における学際的・総合的研究ー戦後授業観の総括と21世紀教育への展望ー
Project/Area Number |
05301037
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
吉本 均 神戸女子大学, 文学部, 教授 (20033540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恒吉 宏典 広島大学, 教育学部, 教授 (40030340)
山田 昇 奈良女子大学, 文学部, 教授 (50031779)
水越 敏行 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20019409)
柴田 義松 成蹊大学, 文学部, 教授 (60107464)
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Keywords | 教育方法学 / 知の枠組み(パラダイム) / 戦後授業観 / 新学力観 / 学校知 / 集団観 / 子ども観 / 教科再編 |
Research Abstract |
本年度は、3年計画の2年目に当たり、中間報告書の作成ヘ向けて、地域別のグループでの研究活動を深めると同時に、学会等の機会を捉えて研究交流を拡大させた。 地域別の活動としては、関東を中心としたグループにおいて、教科再編の動きを捉えその構成原理を解明するために、福島大学や筑波大学の附属校を訪問し、実際的な知見を深めると同時に、学校知のパラダイムを問い直す原理的な研究を深めた。又、関西のグループでは、情報メディアの進展や新学力観の内実、あるいは障害児教育の知見を検討することをとおして、新しい授業研究の分析枠組みや教授学キーワードを確立する可能性について研究した。 平成6年10月に開催された日本教育方法学会30周年記念大会で、研究全体の打ち合わせ会議の場を設定し、地域別の研究経過の情報交換を行うと同時に、今後の研究計画についての協議を行った。 そのさい、「戦後教育方法研究と21世紀教育」を課題とし、研究代表者である吉本が趣旨提案を行い、柴田、恒吉、中野、藤田の研究分担者が研究報告を行った。さらに、戦後授業研究、戦後学力論、戦後メディア教育といった戦後授業観に関する主要テーマを主題化し、集団観、子ども観、教育過程の編成原理に関する教育方法学研究の「知の枠組み」のあり方について検討した。 2年次の研究のまとめとして、「人間学としての教授学構想」、「ポストモダンの吟味による学校教育のパラダイム転換」、「問題解決学習か系統学習かの再編成視点」などの問題群からなる諸論文を、各地域別の研究グループから持ち寄り、それらを編集して中間報告書を作成した。 それらをもとに最終年度(3年目)には、21世紀教育の方向性を見定め、最終報告書にまとめていく計画である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 柴田 義松: "教科内容・教材研究の復興" 信濃教育. 1299. 4-11 (1995)
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[Publications] 本田 敏明: "学習環境としての学校知の再考ー情報化時代における新しい教育のパラダイムを求めてー" 教育工学実践研究. 115. 10-15 (1994)
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[Publications] 寺西 和子: "身体を媒介にした学習の〈知〉的可能性 ー生活科授業の分析を通してー" 教育方法. 23. 87-99 (1994)
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[Publications] 清水毅四郎: "「教科」概念の検討 ー新「教科」の分析を中心にー" 教育方法. 23. 50-63 (1994)
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[Publications] 杉山 明男: "客観的に「授業像」をとらえ、検討する" 授業研究21. 424. 77-79 (1994)
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[Publications] 恒吉 宏典他: "生活科に関する実証的研究(5)ー第1学年「カタツムリと遊ぼう」における方法的能力「育てる」の形成ー" 広島大学教育学部 学部附属共同研究体制研究紀要. 24. 1-10 (1995)
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[Publications] 吉本 均: "教室の人間学 ー「教える」ことの知と技術ー" 明治図書, 169 (1994)
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[Publications] 水越 敏行: "メディアが開く新しい教育" 学習研究社, 222 (1994)