1995 Fiscal Year Annual Research Report
明治・大正・昭和期における経営者および企業組織のデータベース作成と分析
Project/Area Number |
05301080
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
鈴木 恒夫 学習院大学, 経済学部, 教授 (50196846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小早川 洋一 中部大学, 経営情報学部, 教授 (50267902)
塩見 治人 名古屋市立大学, 経済学部, 教授 (40080238)
由井 常子 明治大学, 経営学部, 教授 (10061847)
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Keywords | 経営者 / 企業設立 / データベース / 役員兼任 |
Research Abstract |
平成7年度の成果は、次の通りである。まず第1に、大正10年と昭和12年の資料に関する人物データと企業設立年等に関するデータの第1次入力は終了した。年を下るに従い、データ量が膨大なものとなってきたために、今後、データのチェックと再チェックの大切な作業となる。次に、明治31年、明治40年のデータを共同研究者がチェックした段階で、研究会を開催して問題点の洗い出しを行った。そこで提起された問題点と解決処理の方法は、次の通りである。1.旧字体で書かれた経営者名と企業名を、新字体に変化することとした。これは、今後の利用を考えての措置である。そのため、新字体に変換した旧字体の一覧表をJISコード、区点コードを付して作成した。2.誤字と思われる字については、本来、信頼出来る文献によって確認しなければならないが、今回は時間が不足した関係で行っていない。今後の課題である。しかし、次の措置によって利用の上では問題はないと思われる。企業名についてはもちろん、経営者名についても、姓に関しては出来る限りのチェックを行った。従って、検索作業によって経営者の一覧、兼営等の操作を行う場合、姓に注目して行えば、信頼出来るデータが得られ、データ分析は可能となる。 明治期から昭和戦前期の時期におけるデータベースを作成した結果、データベースを作成するに当っての問題点が明確になったことである。このため、大正10年、昭和12年のデータについても、第1次入力の後の処理はスムーズにいくことが期待できる。具体的には、誤字、旧字体、不備なデータ等の処理である。その意味で、信頼できるデータベース作成の問題点が洗い出されることも成果に加えてもよいかと思われる。
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