1993 Fiscal Year Annual Research Report
経済環境変動下における経営財務戦略の実証分析および理論的再構築の研究 -日本・EC・米国を中心として-
Project/Area Number |
05301082
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
丑山 優 九州大学, 経済学部, 教授 (40108626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 誠 中央大学, 商学部, 専任講師 (70245984)
杉野 博貴 福岡女子短期大学, 専任講師 (00206418)
浦野 倫平 九州産業大学, 経営学部, 講師 (10232919)
牟田 正人 九州産業大学, 商学部, 助教授 (20219851)
片山 伍一 九州産業大学, 商学部, 教授 (80037100)
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Keywords | 経営財務戦略 / M & A(日・米・英・独) / エージエンシーセオリー / 資本金 / 企業年金 |
Research Abstract |
共同研究者7名のそれぞれの役割分担にしたがって.計5回の共同研究会を開催して以下の諸点が分析されてきた。またそれぞれの分析を踏まえて.平成6年度中に.まず第1回の研究成果として.書物として中央経済社より『現代経営財務政策』として(仮題)刊行する予定である。 【.encircled1.】現在展開されている各国.とりわけ先進国における企業財務政策・戦略がきわめて「政治化」の様相が呈してきており.市場経済原則の上に展開されつつも.制度的要因が企業の自由な経営活動に対して.弾性値を小さくしつつあること. 【.encircled2.】企業年金資金が本来の企業成果計算とは別の資金フローであったものから.むしろその蓄積資金による成果計算への接近および融通性として同質化しはじめてきており.とりわけ.米国においては.その傾向が顕著になってきたこと. 【.encircled3.】わが国の商法改正によって.資本金確定原則.資本剰余金と利益、株式払込金と資本金,会社区分法による項目標示などに従来の論理が適用しずらくなり.新たな理論的枠組みが必要となってきたこと. 【.encircled4.】主として.米国・イギリス.ドイツにおけるM&A活動の分析を通じて.それぞれがむしろ別々の特質ある型として位置付けられると同時に.世界的バブル期とその後の調整段階において新しい合併戦略が生じてきている-米国:破産法11条の適用拡大,イギリス:伝統的合併への回帰.ドイツ:国際的系列下への進展- 【.encircled5.】エージエンシー理論の拡大展開化として.コーポレート.がバナンスの論理が.企業活動全般にわたって改めてコンセプチュアル・フレームワークの構築が必要になってきたこと. 【.encircled6.】国際企業財務戦略が.ラグマン的な内部化理論をさらに進展させると同時に.各国替為政策が.企業金融領域に強い要因として入り込んできたこと などが実証的に検証されつつある段階である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 丑山 優: "信託公社の役割と機能" 立教 経済学研究. 第47巻 3号. 1-18 (1994)
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[Publications] 浦野倫平: "1980年代のイギリス MBOブームにおける金融機関の行動" 経営学論集(九産大). 第4巻 3号. 41-57 (1993)
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[Publications] 浦野倫平: "企業家精神の回復に向けて" 経営学論集(九産大). 第4巻 4号(未定). (1994)
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[Publications] 杉野博貴: "資本金概念の変容" 経営学論集(日本経営学会編). 63集. 214-219 (1993)
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[Publications] 池上恭子: "財務戦略としての債務再編" 経営財務研究叢書 (「現代経営財務政策の新展開). 14巻. 113-144 (1993)
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[Publications] 牟田正人: "米国企業年金制度の改廃における従業員と企業との利害調整" 『企業の利害調整機能に関する学際的研究』(共著). 45-57 (1994)
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[Publications] 丑山 優 (分担): "Which Direction is the Asia-Pasific Moving towords?-Intra-Pasific Economic Competitiveness and Corporation" Organizing Committee of Kyushu Univ.international 1993. Faculty of Economics,Kyushu Univ., 8 (1993)