1993 Fiscal Year Annual Research Report
通信衛星によるリフレッシュ教育の在り方と指導形態に関する研究
Project/Area Number |
05301095
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
清水 康敬 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (10016561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 喜美雄 東京工業大学, 放送教育開発センター, 教授 (40249925)
菊川 健 東京工業大学, 放送教育開発センター, 教授 (80056001)
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Keywords | 通信衛星 / リフレッシュ教育 / 国際通信 / 画像品質 / 音声品質 / デベート授業 / MBA / 遠隔教育 |
Research Abstract |
本研究では、通信衛星による遠隔教育システムを実験的に行い、技術者向けの教育プログラムを企業等に配信し、受講生の評価を行うことを目的としている。本年度は、米国ハーバード大学ビジネススクールで日常的に行なわれている、デーベート形式の授業について、以下の様な実験と検討を行なった。 (1)実際のデベート形式の授業を分析するため、ハーバード大学ビジネススクールのJames Heskett教授に、ボストンから東京工業大学の受講者に対して、授業をして頂いた。 (2)授業は、米国内は光ファイバーで、国際間は国際通信衛星のインテルサットを経由して、ボストン-東京工業大学間を総方向通信で接続し、行なった。授業等の国際間の交流の可能性を確認した。 (3)ボストン-東京工業大学間で行なっている授業の様子を、国内の通信衛星を使って、国内7ヵ所の公開会場へ配信し、質問をFaxで受け付ける形式によって、全国から授業に参加できる形態の検討を行なった。 その結果、多くの質問が寄せられ、ボストンから回答を得ることもでき、授業の形態として可能であることを確認した。 (4)国際間衛星、および国内衛星を経由するために、映像や音声の遅れが生じる。この遅れ時間が、教師-学習者間のコミュニケーションに与える影響を調べるため、教師と学習者の映像と音声を個別に絶対時間を付けて集録し、時間遅れによる影響を検討した。 (5)国際間通信や国内の衛星通信において、音声や画像の圧縮伝送や遅れが、画質や音質にどの様な影響を与えるかを調べるために、あらたに測定手法を開発した。伝送の前後で、個別に絶対時間を付けて集録し、品質の評価を行なった。
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[Publications] 清水 康敬: "通信衛星を利用した社会人リフレッシュ教育実験" 電子情報通信学会誌. 76. 767-770 (1993)
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[Publications] 清水 康敬: "リフレッシュ教育プログラムの考え方と通信衛星を利用した実験の概要" 工業教育. 41. 6-10 (1993)
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[Publications] 清水 康敬: "産業技術の発展に対応した社会人のリカレント教育" 産業教育. 509. 2-8 (1993)
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[Publications] 中山 実: "通信衛星を利用した遠隔教育システム(PINE-NET)の学習成績による評価" 日本教育工学会論文誌. 17. 85-92 (1993)
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[Publications] 永塚 守: "視覚刺激による瞳孔面積と脳波の変化" 電子情報通信学会論文誌. J76-A. 1351-1358 (1993)
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[Publications] 高柳 恒夫: "コンピュータディスプレイにおける平仮名文字の読みやすさ" 電子情報通信学会論文誌. J76-A. 774-776 (1993)
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[Publications] 清水 康敬: "教育情報メディアの活用" 第一法規, 172 (1993)
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[Publications] 清水 康敬: "現代学校教育大事典" ぎょうせい, (1993)