1994 Fiscal Year Annual Research Report
通信衛星によるリフレッシュ教育の在り方と指導形態に関する研究
Project/Area Number |
05301095
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
清水 康敬 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (10016561)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 喜美夫 放送教育開発センター, 教授 (40249925)
菊川 健 放送教育開発センター, 教授 (80056001)
西方 敦博 東京工業大学, 工学部, 助手 (60260535)
中山 実 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
赤堀 侃司 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
|
Keywords | 通信衛星 / リフレッシュ教育 / 国際通信 / 画像品質 / 音声品質 / ディベート授業 / 遠隔教育 |
Research Abstract |
本研究では、通信衛星による遠隔教育システムを実験的に行い、技術者向けの教育プログラムを企業等に配信し、受講生の評価を行うことを目的としている。本年度は、昨年度に実施した国際間通信衛星実験の評価を継続すると共に、リフレッシュ教育に関する情報提供システムの検討、さらに、今年度が本研究の最終年度にあたるので、今までに得られた知見をまとめた。 (1)実際のデベート形式の授業を問題点明らかにするため、昨年度に行なったボストン-東京工業大学間の、国際間総方向通信による授業の評価分析を行なった。まず、受講者989名のアンケート結果からは、評価因子として5因子を抽出し、その評価点を分析した。また、好ましい授業形態として63%もの受講者が、ディベート型授業を挙げたことなどを明らかにした。 (2)ディベート型授業の評価を行なうために、討論者の発話推移を基にした、評価分析手法を開発した。これは、討論者に小型マイクロフォンをつけ、コンピュータによって参加者の発話状態を自動的・時系列的に記録することによって、実現した。小集団の討論で実験を行ない、記録分析が行なえることを確認した。 (3)国際間をはじめとする遠隔地への動画像伝送に用いられる、動画像符号化・復号化装置の性能を評価する手法を開発し、昨年度の実験で、実際に伝送した画像を用いて、画像解像度の時間応答曲線から装置の性能を評価した。 (4)リフレッシュ教育の情報提供の1つの方法として、インターネットを利用した情報サービスがある。従来型のデータベースの場合、操作や利便性を考慮すると、迅速・効果的に情報提供ができない。そこで、データベースのアクセスを簡便化するシステムと、データベース側から各ユーザに情報を配布するシステムの2つのシステムを試作、構築し、その操作性を検討した。
|
-
[Publications] 清水 康敬: "リフレッシュ教育の推進と通信メディアの活用" 文部時報. 1406. 18-20 (1994)
-
[Publications] 清水 康敬: "通信衛星を利用したリフレッシュ教育等の在り方に関する調査研究報告書(文部省委託)" (社)日本工学教育協会. 1-106 (1994)
-
[Publications] 清水 康敬: "大学院修士課程における電気電子通信情報分野のリフレッシュ教育に関する調査研究報告書(文部省委託)" (社)日本工学教育協会. 1-123 (1994)
-
[Publications] 清水 康敬: "遠隔教育における情報技術の利用" 電気評論. 79. 40-45 (1994)
-
[Publications] 清水 康敬: "工学系分野におけるリフレッシュ教育の在り方に関する調査研究委員会報告" 工業教育. 42. 1519 (1994)
-
[Publications] Yasutaka Shimizu: "A Feasibility Study on Utilizing Communications Satellite Network System for Education of Professionals" Japan 21st. 33-37 (1994)
-
[Publications] 清水 康敬: "通信メディアの教育利用と今後の可能性" ニューメディア総覧, 2 (1994)
-
[Publications] 清水 康敬: "コンピュータネットワークと教育" パソコン活用百科, 6 (1994)