1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05301104
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
鮎澤 孝子 国立国語研究所, 言語教育研究部, 部長 (70167972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土岐 哲 大阪大学, 文学部, 助教授 (10138662)
郡 史郎 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40144539)
桐谷 滋 東京大学, 医学部, 教授 (90010032)
岩田 礼 静岡大学, 人文学部, 助教授 (10142358)
東 淳一 流通科学大学, 商学部, 助教授 (90202621)
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Keywords | 韻律特徴 / アクセント / イントネーション / リズム / 質問文 / 韻律教育 / 母語干渉 / 音調言語 |
Research Abstract |
本研究は、日本語の韻律特徴を類型的にことなる諸外国語の韻律と比較・対照することによって、韻律面からみた日本語の類型論的位置をあきらかにし、日本語教育における音声教育のための基礎的な知見を提供することを目的とする。 平成6年度は3年計画の2年目であるが、研究の共通テーマである疑問文のイントネーションに関する研究を中心に、研究分担者・協力者により、日本語、及び諸外国語の韻律に関する記述的研究、実験的研究、外国人学習者の日本語韻律習得状況に関する研究等が進められ、研究打ち合わせ会のほか、東京音声言語研究会、日本音声学会例会・全国大会、日本語教育学会春季大会・秋季大会、日本英語学会大会、中国語学会、韓国日語日文学会、「第2回国立国語研究所国際シンポジウム第2分科会『日本語教育のための音声の対照研究-日仏語の音声の対照研究-』」、国立国語研究所主催「音調言語の韻律に関する研究会」等において、それぞれ研究発表を行った。 研究打ち合わせ会、「音調言語の韻律に関する研究会」での発表題目は以下のとおりである。 ・第1回研究打ち合わせ会(平成6年9月26日):「統語構造とタイミング制御-日英比較研究-」(東淳一)、「韓国語話者による日韓対照倒置疑問文のイントネーション」(土岐哲)、「Is there ‘dephrasing'of the accentual phrase in Japanese?」(前川喜久雄)。 ・第2回研究打ち合わせ会(平成6年11月19日):「『音声録聞見』データを利用した定量的韻律分析の試み」(東淳一)、「スペイン語疑問文イントネーションの種類」(中川千恵子)、「タイ語疑問文の韻律的特徴について」(植田栄子)、他。 ・音調言語の韻律に関する研究会(平成7年3月11日):「中国語の間接疑問文の音調について」(楊立明)、「タイ語の文イントネーションについて」(植田栄子)、「ベトナム語の疑問文の韻律について」(轟木靖子)、「中国語母語話者の『東京語アクセントの聞き取りテスト』-中間報告」(鮎澤孝子)
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Research Products
(16 results)
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[Publications] Maekawa,Kikuo: "Electromyographic Study of Focus and Accent in Japanese" Journal of the Acoustical Society of Japan(E). (1994)
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[Publications] Maekawa,Kikuo: "Is there ‘dephrasing'of the accentual phrase in Japanese?" Working Paper in Linguistics,Ohio State Univ.44. 146-165 (1994)
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[Publications] 中川千恵子: "スペイン語母語話者の日本語における韻律特徴" 平成6年度日本語教育学会春季大会予稿集. 55-60 (1994)
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[Publications] 中川千恵子: "疑問文イントネーションの種類について-スペイン語と日本語の対照-" 横浜国立大学留学生センター紀要. 2. 64-78 (1995)
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[Publications] 林良子: "日本語・ドイツ語の韻律体系の接触に関する研究" 国學院大学日本文化研究所紀要. 74. (1)422-(21)402 (1994)
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[Publications] 皆川泰代: "母語干渉された閉鎖音の無音時間・VOTについて" 平成6年度日本語教育学会秋季大会予稿集. 100-104 (1994)
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[Publications] 皆川泰代: "言語リズムと閉鎖音の時間特性-閉鎖区間・VOTの時間長について-" 平成6年度日本音声学会全国大会研究発表論集. 59-64 (1994)
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[Publications] 法貴則子: "仏人学習者の日本語発話におけるアクセント・イントネーションの実現" 平成6年度日本音声学会全国大会研究発表論集. 119-124 (1994)
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[Publications] 林良子: "「フォーカスの発音と知覚」-日本人ドイツ語学習者を対象に" 平成6年度日本音声学会全国大会研究発表論集. 125-130 (1994)
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[Publications] 船津誠也: "ロシア人日本語学習者および日本人ロシア語学習者の摩擦音聴取における母語の干渉" 平成6年度日本音声学会全国大会研究発表論集. 101-106 (1994)
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[Publications] 楊立明: "〓文和重音" 中国語学. 241. 1-10 (1994)
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[Publications] 李明姫: "韓国人学習者の日本語疑問文韻律の習得-釜山地方学習者の場合-" 日語日文学. 2. 70-94 (1994)
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[Publications] Sato,Hirokazu: "シンポジウム「音韻論における言語単位の諸問題」Bimoraic Rhythm and Accentuation in Japanese" Conference Handbook,The 12th National Conference of the English Linguistic Society of Japan. 85-90 (1994)
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[Publications] 郡史郎: "フランス語のイントネーション" 第2回国立国語研究所国際シンポジウム第2分科会予稿集「日本語教育のための音声の対照研究-日仏語の音声の対照研究-」. 2.0-2.8 (1994)
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[Publications] 鮎澤孝子: "フランス人日本語学習者の疑問イントネーションの習得" 第2回国立国語研究所国際シンポジウム第2分科会予稿集「日本語教育のための音声の対照研究-日仏語の音声の対照研究-」. 3.1-3.9 (1994)
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[Publications] 中川恭明: "フランス人日本語学習者のアクセントの習得" 第2回国立国語研究所国際シンポジウム第2分科会予稿集「日本語教育のための音声の対照研究-日仏語の音声の対照研究-」. 4.1-4.12 (1994)