1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05303014
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 邦夫 東京大学, 工学部, 教授 (70010808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大矢 晴彦 横浜国立大学, 工学部, 教授 (40017950)
平井 敏雄 東北大学, 金属材料研, 教授 (50005865)
佐野 妙子 東海大学, 工学部, 教授 (60013728)
岡崎 健 東京工業大学, 炭素循環研センター, 教授 (20124729)
土方 邦夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016582)
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Keywords | 熱化学分解水素製造法 / UT-3サイクル / 耐熱ジルコニア分離膜 / 金属セラミックス被膜 / 回転式燃焼改質器 / 高度非平衡プラズマ / メタン・メタノール直接変換 |
Research Abstract |
熱化学分解水素製造(吉田)カルシウム系固体反応物の反応進行過程を分析して,反応モデルを提出し数学的に反応進行を記述できた。また,このモデルに基づく固体反応物の最適設計を試みた。 高効率熱回収と炭化水素改質(土方)セラミック製の多孔質から成る回転式熱交換器を製作し,基本性能を調べた。不混合燃料は燃焼されるが,排ガスの熱エネルギーが多孔質層に伝えられ蓄えられる。可燃混合範囲が大きく広げられることが見い出された。 プラズマによる炭化水素燃料改質(岡崎)立ち上がり,立ち下がりの急峻な方形波パルス高電圧印加による高度非平衡プラズマを生成し,プラズマ化学反応のみによるメタノール直接合成が可能となった。メタノール合成の選択性を高めるには,メタン・酸素混合気中のメタン濃度に最適値のあることが見い出された。 天然ガスの部分燃焼によるメタノール生成(佐野)メタンを空気で燃焼したときの平面火炎内のメタノール生成の反応機構を解明した。メタノールは燃焼反応の最も激しい火炎帯に生成され,濃度ピークは温度勾配に依存した。 金属セラミックス被覆生成による耐食材料の開発(平井)ステンレス鋼上に貴金属膜をMOCVDにより生成し,耐食性を調べた。イリジウムと白金膜が調べられ,膜厚が10μm以上では下地金属の腐食は認められなかった。温度変化に対しても,剥離は認められなかった。 耐熱ジルコニア膜分離技術(大矢)多孔質セラミックチューブ上にジルコニア-シリカ-イットリア複合膜の製膜に成功した。H_2-H_2O-HBr混合ガスの分離性能を調べ,H_2OとHBrのみが選択的に透過され,水素のみを濃縮させることに成功した。
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[Publications] 吉田,邦夫: "CaOの臭素化反応モデル" 化学工学論文集. 20(2)(印刷中). (1994)
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[Publications] HIJIKATA,Kunio: "New Energy System based on Exergy Analysis" Proc.of Int.Sym.on CO_2 Fixation. 7-16 (1993)
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[Publications] OKAZAKI,Ken: "Highly-Nonequilibrium Plasma Chemistry at Atmospheric Pressure and Temperature in Meterial Conversion" Thermal Science and Eng.2(1). 21-27 (1993)
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[Publications] 佐野,妙子: "メタン平面火炎内でのprompt NOの生成" Thermal Science and Eng.1(2). 7-21 (1993)
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[Publications] HIRAI,Toshio: "High-temperature Active Oxidation of Chemically Vapor-deposited Silicon Carbide" J.Amer.Ceram.Soc.76(10). 938-942 (1993)
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[Publications] Ohya,Haruhiko: "The Separation of Gaseous Mixtures with Composite Micropore Grass Membranes at High Temperature" Int.J.Hydrogen Energy. 18(6). 475-479 (1993)