Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神山 康夫 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (80024579)
崎山 文夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (40029947)
渡辺 正夫 東北大学, 農学部, 助手 (90240522)
鳥山 欽哉 東北大学, 農学部, 助教授 (20183882)
日向 康吉 東北大学, 農学部, 教授 (00005589)
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Research Abstract |
アブラナ科植物については,SLG45のcDNA,SRK8,SRK12のcDNAを単離し,その塩基配列を決定した。また,SRK9,SLG9のゲノムクローンの取得に成功し,その塩基配列の一部を決定した。また,Brassicaでの形質転換系を検討し,SLG8のゲノミッククローンを導入した形質転換体を得ることが出来,また,SLG8のアンチセンス遺伝子を導入した形質転換体を得た。さらに、ブロッコリーを用いて,形質転換系を検討し,形質転換効率の高いいくつかの方法を見いだした。 アブラナ科植物の自家不和合性関連遺伝子の同義,非同義置換を調べたところ,SLGの非同義置換の比率は他の関連遺伝子に比べて多く,それだけ多くの変異を保持していると考えられた。 突然変異体を得るとき,それを同定可能とするため,S遺伝子の同定系を確立する必要がある。本年は,クラスIおよびクラスIISLG特異的プライマーを用いたPCR-RFLP法により,プラシカの約50のS遺伝子の識別が出来た。また,ハクサイについて突然変異育種法を確立した。 サツマイモについて,S-RNaseが関与する自家不和合性のタイプとの関連を見るため,cDNAライブラリーからスクリーニングしたところ,S-RNase類似するcDNAクローンを得た。このクローンのS遺伝子との連鎖を調べている。 ニホンナシの花粉発芽に対する5種のRNaseの影響を見たところ,いくつかのものは花粉管伸長を抑制した。また,ニホンナシの3品種からS-RNaseを単離し,そのうち1つのアミノ酸配列を決定した。同時に,S遺伝子に連鎖していないRNaseも単離し,アミノ酸配列を決定した。 ユリの自家不和合性については,その発現機構を検討し,自家受粉の結果,ストレス反応の代謝系が活性化されることを発見した。
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