1993 Fiscal Year Annual Research Report
経皮的肝内門脈静脈短絡術による門脈圧亢進症の治療に関する基礎的、臨床的研究
Project/Area Number |
05304035
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山田 龍作 和歌山県立医科大学, 放射線医学教室, 教授 (90047085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉町 圭蔵 九州大学, 医学部・第二外科学, 教授 (00038762)
高橋 元一郎 浜松医科大学, 放射線科学, 助教授 (20115489)
宗近 宏次 昭和大学, 医学部・放射線科学, 教授 (00053877)
長谷川 博 茨城県立中央病院, 外科学, 院長 (80076950)
出月 康夫 東京大学, 医学部・第二外科学, 教授 (60081717)
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Keywords | 経皮的肝内門脈静脈短絡術 / 門脈圧亢進症 / 食道・胃静脈瘤 / シャント |
Research Abstract |
経皮的肝内門脈静脈短絡術(Transjugular Intrahepatic Portosystemic Shunt-TIPS)は、他の原因による門脈圧亢進症ならびに続発する食道・胃静脈瘤に対する新しい治療法として、研究と臨床応用が進められるようになってきた。しかしながら、治療法として未だ基礎的にも臨床的にも多くの問題点を抱えている。本総合研究では研究代表者、研究分担者10名の他に多数の研究協力者の参加を得て、次のような目的を中心に研究を進めてきた。即ち、TIPSに用いる手技の開発改良、手技の安全性の確立、長期成績からみた本法の正しい適応の決定、TIPSにおける至適シャント量を肝機能との関連において求める、作製したシャントの長期維持を計るなどの諸点である。 平成5年9月25日、第1回本総合研究の班会議を研究分担者、研究協力者を含む47名の出席者を得て開催した。この議会は、従来の研究の報告と今後の研究の方向について発表と討議が行われた。 また、平成6年2月5日、第2回の班会議を開催した。出席者46名を得て、発表と活発な討議が行われた。本会議では、分担研究者ならびに研究協力者の各施設にアンケート調査を行った。アンケートの内容は、TIPS施行例(87例)の術後経過を調査追求するものである。本調査では、shuntの長期開存性、術後の合併症、長期観察からみた治療効果ならびに適応についての検討が行われた。しかしながら、登録症例の経過観察はいまだ続行中であり、結論を得るには到っていない。
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