1993 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境変化とモンスーンアジア陸域生態系研究の推進および国際対応
Project/Area Number |
05354001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
広瀬 忠樹 東北大学, 理学部, 教授 (90092311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 康行 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40063250)
川那部 浩哉 京都大学, 生態学研究センター, センター長 (60025286)
巌佐 庸 九州大学, 理学部, 教授 (70176535)
大沢 雅彦 千葉大学, 理学部, 教授 (80092477)
加藤 栄 東邦大学, 理学部, 教授 (50011515)
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Keywords | モンスーンアジア / 陸域生態系 / 地球変化 / IGBP / GCTE / 林冠 / 国際シンポジウム / 重点領域研究 |
Research Abstract |
日本のイニシアティブにより提案され採択された国際協同研究計画であるGCTEコアリサーチ“Global Change Impacts on Terrestrial Ecosystems in Monsoon Asia"(モンスーンアジア陸域生態系の及ぼす地球変化のインパクト、以下TEMAと略記)の実施計画を策定すること、および平成5年9月に開催された日本学術会議主催IGBP国際シンポジウム「TEMA」の準備を行うことを目的に調査研究を行った。このために日本学術会議IGBP専門委員会GCTE小委員会のなかに本研究分担者をメンバーとしてTEMA推進委員会を設け、計7回の会合をもった。(1)文部省・農林水産省・環境庁・科学技術庁等の研究機関で実施されている東アジアモンスーン地域の陸域生態系研究の現状を調査した。今後重点的に研究を進めるべき地域として、北海道の針葉樹林、茨城県小川の落葉広葉樹林、屋久島の照葉樹林、マレーシアキナバル山の熱帯林を特定し、それぞれに調査地を設定し研究を進めることにした。(2)地球変化が森林生態系に与える影響および地球環境にフィードバックする機構を明らかにするための新しい研究課題・研究方法として「林冠の自律形成機能」に着目した。森林生態系の動態をモデル化するうえで、これまでブラックボックスであった林冠の構造と機能を明らかにすることが必須であるとの結論に達し、「林冠」研究を進めることにした。(3)以上にもとづき、文部省科学研究費補助金重点領域研究、総合研究A、環境庁地球環境研究総合推進費による研究計画を策定した。(4)平成5年9月4-6日、早稲田大学国際会議場(東京)でIGBP国際シンポジウム「TEMA」を開催した。20題の講演があり、海外からの41名を含む、83名の参加があり、成功裡に終了した。現在、プロシーディングズを編集中である。引き続いて同じ場所で9月6-8日にGCTE-SSCを開催した。
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