1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05354008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
永井 美之 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20022874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水本 清久 北里大学, 薬学部, 教授 (80092344)
石浜 明 国立遺伝学研究所, 教授 (80019869)
田代 真人 自治医科大学, 助教授 (90111343)
永田 恭介 東京工業大学, 理工学部, 助教授 (40180492)
野本 明男 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70112670)
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Keywords | ウイルス / 臓器向性 / 宿主域 / 宿主分子 / 組織分布 / 病原性 |
Research Abstract |
ウイルスの体内伝播機構や臓器向性、宿主域などを決定する機構をウイルスと宿主相互の特異的分子認識の立場から解析する「ウイルス病原性の分子基盤」という新視点からの研究グループを組織し、重点領域研究を申請する準備活動を行った。具体的には、シンポジウム「ウイルス遺伝子機能研究の新展開」(平成5年12月7〜8日、重点領域研究RNAレプリコンとの共催)を開催、わが国における当該分野の研究の現状を分析し今後の発展のさせ方について討議した。また班会議(同年8月28日、11月8日)、活動者会議(同年9月11日、12月1日、12月25日)においては、国際専門誌におけるわが国研究機関の論文発表状況の調査、シンポジウムの総括、なども行い、重点領域研究申請へと集約した。その結果、ウイルス複製の各過程に必須の生体側分子を分離・同定し、これら分子の生体内での組織分布を明らかにすることにより個体への種および組織特異的なウイルス感染の分子メカニズムを追求すること、すなわち、ウイルス複製と病原性発現機構を分子の水準で確立すべき機が熟していること、またそのことが同時に新しい生体分子の発見や既知生体分子の新機能の発見をも約束することを強く認識した。このように本領域が活気あふれる領域であるとの再確認の上に立ち、「ウイルス感染を決定する生体機能」を平成7年度発足重点領域研究として申請する運びとなった。尚、本総合研究の研究代表者永井美之が、同じく平成7年発足の「エイズ重点」申請代表者に強く推されている状況についても種々討議した。その結果、「エイズ重点」は永井が領域申請代表者を務めることとし、「ウイルス感染を決定する生体機能」は重点領域研究「RNAレプリコン」(平成4年〜6年度、代表 野本明男)の継承と飛躍の意味を込めて野本が担当することとした。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Yoshiyuki Nagai: "Protease dependent virus tropism and pathogenicity" Trends in Microbiology. 1. 81-87 (1993)
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[Publications] Shoichi Iwata: "Assignment of disulfide bridges in the fusion glycoprotein of Sendai virus" Journal of Virology. (発表予定). (1994)
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[Publications] Yukano Ohnishi: "A furin-defective cell line is able to process correctly the gp/60 of human immunodeficiency virus type 1" Journal of Virology. (発表予定). (1994)
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[Publications] Tomohiko Ogasawara: "Sendai virus pneumonia:Early recruitment of 〓〓 T cells during the disease course" Journal of Virology. (発表予定). (1994)
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[Publications] Yasuyuki Higashi: "Dynamics of genome change in the E2/NS1 region of repatitis C virus in vivo" Virology. 197. 659-668 (1993)
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[Publications] Akio Nomoto: "Species specificity and tissue tropism of poliovirus infection" Trends in Microbiology. 2. 47-51 (1994)
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[Publications] 永井美之: "生体防御機能の分子機構" 南山堂, 116 (1993)
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[Publications] Satoshi Koike: "Receptor Mediated Virus Entry into Cells" Cold Spring Harbor Laboratory Press, (1994)