1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05401002
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Research Institution | National Research Institute for Cultural Properties, Tokyo |
Principal Investigator |
鶴田 武良 東京国立文化財研究所, 美術部, 部長 (60000460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 廣之 東京国立文化財研究所, 情報資料部, 室長 (00132704)
米倉 廸夫 東京国立文化財研究所, 情報資料部, 室長 (70099927)
佐藤 道信 東京国立文化財研究所, 美術部, 主任研究官 (30154074)
島尾 新 東京国立文化財研究所, 美術部, 主任研究官 (80170926)
中野 照男 東京国立文化財研究所, 美術部, 室長 (20124191)
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Keywords | 身体観 / 群像表現 / 裸体 / 肖像 / 人物画 / アイコノロジー / 図像 / シンボリズム |
Research Abstract |
東アジア美術における〈人のかたち〉のもつ意味を下記の研究によって明らかにした。 1.研究会の開催 西洋美術史、歴史学、文化人類学等、異なった視点をもつ研究者を交え、本研究テーマに関わる種々の問題点、方法論等を検討した。本年度の主な研究発表は、佐藤康宏(文化庁美術工芸課)「美術史再考」、米倉廸夫「肖像画をはばかる」、長岡龍作『「人のかたち」と「仏のかたち」の間 -平安初期の山の像』、島尾新「日本美術における人のかたち -異種・異形・異様-」などである。また、平成4年9月に開催された国際シンポジウム「東アジア美術における人のかたち」の報告書(平成6年3月刊)の刊行作業を行なう過程で、そこで論じられ、提起された諸問題を整理し、探求を深めることができた。 2.基礎資料の収集 【.encircled1.】美術作品に表わされた「人のかたち」を抽出し、図像集を作成した。 【.encircled2.】明治期における展覧会の出品目録をデータベース化し、主題としての「人のかたち」が、美術史上どのような位置を占めるかを分析した。 【.encircled3.】裸体画の動向を社会史的視点から分析した。 【.encircled4.】肖像画など、「人のかたち」を表現した作品を調査し、基礎資料の充実に務めた。 3.各論的研究 以上の基礎資料を踏まえ、個別の研究を行なった。その結果、「人のかたち」の問題が極めて多岐にわたることが改めて確認され、それらを全体的な問題意識の中で組み直すことが今後の課題となった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 東京国立文化財研究所編: "文化財の保存に関する国際研究集会 東アジア美術における〈人のかたち〉" 東京国立文化財研究所, 495 (1994)
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[Publications] 東京国立文化財研究所編: "人の〈かたち〉 人の〈からだ〉 東アジア美術の視座" 株式会社 平凡社, 405 (1994)