1994 Fiscal Year Annual Research Report
現代デモクラシーの農村経済的基礎---大正・昭和・平成---
Project/Area Number |
05401020
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
南 亮進 一橋大学, 経済研究所, 教授 (80017657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 芳郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30002976)
斉藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
寺西 重郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
清川 雪彦 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017663)
尾高 煌之助 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90017658)
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Keywords | 農村経済 / デモクラシー / 日本の経済発展 |
Research Abstract |
戦前から戦後にかけての日本の経済発展の経験を振り返り、現在における社会経済開発の成果と比較する形で研究を行った。特に、大正期から今日に至るまでの日本の農村の経済構造と農家の経営実態、農村・都市間の所得格差、農村・都市における所得分布の動態などを吟味し、現代デモクラシーの農村経済的基盤と限界を明らかにした。研究はメンバー各位が担当のテーマを独自に研究を進めると同時に、メンバー以外の研究者も交えて定期的に研究会を開き、相互の理解を深めた。特に、今年度は昨年度に引き続き、2月18日に一橋大学経済研究所において外部の研究者を交えた大規模なワークショップを実施した。このワークショップでは、大きく分けて、(1)戦間期の地方財政、(2)都市化と農村、(3)戦前の農村における人口問題、の3つのテーマが取り上げられ、いずれも活発な議論が展開されて大きな成果が得られた。来年度以降も、これらの研究成果をもとにさらに研究を押し進め、日本の経済民主化が農村経済の変革を通じて全経済に与えた社会経済的意義を考察すると同時に、それを土台として、平成期における低開発諸国経済の実状を探り、現代デモクラシーの成立に必要な農村経済的基盤を明らかにしていくつもりである。
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[Publications] 南亮進: "戦前農村の所得分布-推計と分析-" 経済研究. 45. 193-202 (1994)
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[Publications] 尾高煌之助: "経済データとしての町村是の性質-新潟県村是の資料的検討-" 社会科学研究. 46. 193-228 (1994)
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[Publications] 寺西重郎: "比較経済の視点からみた東アジア型の開発モデル-セクター間対立と開発戦略" ビジネス・レビュー. 42. 1-22 (1994)
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[Publications] Tamotu Nishizawa: "Business Studies,Management Training in the Japan's Economic Development" R.P.Amdam ed.,Management Education and Business Performance. (近刊).
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[Publications] 福田慎一: "日本企業の資金調達の動学的分析" 経済研究. 45. 312-321 (1994)
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[Publications] 伊藤 繁: "預金水準からみた地域経済の格差:1890-1930年" 帯広畜産大学学術研究報告人文社会科学論集. 9. 117-134 (1995)
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[Publications] 清川雪彦: "日本の経済発展と技術普及" 東洋経済新報社, 358 (1995)
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[Publications] 中村政則: "占領改革の国際比較" 三省堂, 403 (1994)