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1993 Fiscal Year Annual Research Report

共通第1次学力試験高得点者層の分析を通してみた人材の評価と育成条件

Research Project

Project/Area Number 05401024
Research InstitutionNational Center Test for University Admissions

Principal Investigator

坂元 昂  大学入試センター, 副, 所長・教授 (00016338)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 麻生 誠  大阪大学, 人間科学部, 教授 (00014689)
山田 文康  大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (40158217)
池田 輝政  大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (90117060)
柳井 晴夫  大学入試センター, 研究開発部, 教授 (60010055)
岩坪 秀一  大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20141997)
Keywords共通1次学力試験の評価 / 高得点受験者の評価 / 人材の評価
Research Abstract

昭和54年度から平成元年度まで11回にわたる共通1次高得点者層を研究対象として,統計的解析および高等学校訪問調査を主として行ってきた。高得点者層としては共通1次5教科合計点の上位100位以内とし,比較のための対照群として100番以降,1000番までの受験者を用いた。
まず統計解析の結果として明らかにできた高得点の特徴は以下のとおりである。
(1)5教科の得点プロフィールとしては万遍なく高い得点をあげている者が多い。4教科以上が上位2パーセンタイル以内に入ものが9割以上を占めており,300番までの層の6割強,500番までの層の4割弱,1000番までの層の2割弱と比べてもその特徴は際立っている。
(2)都道府県別の受験者構成比を基準にして高得点者の輩出率をみると,地域的な偏りが年度によらず一貫していた。この特徴には私立と国立の6年制一貫高校の所在が関連しているので,公立高校が主体となる地域では輩出率は低くなる。
(3)現役・浪人の比率を調べると,現役が5割〜7割を占めるが,理社の科目削減となった昭和62年度以降では現役の比率が高くなる傾向がみられた。
つぎに高等学校訪問調査から得られたこれまでの情報によると,高得点者の特徴は以下のとおりである。
(1)在学時の学業成績についてもトップグループに属し,教師の評価では,余裕をもって勉学するタイプ,抜群にできるタイプ万事そつなくミスの少ないタイプなどが寄せられた。また学業面だけでなく部活動(とくに文化部)面にも熱心にかかわる者が少なくなかった。
(2)5教科を万遍なくこなすオールランド型であるが,特定の教科にとくに優れた才能をもつという評価はそれほど強くなかった。
今後の調査では高得点者の追跡調査が中心となる。その際には本人への面接およびアンケート票によって,才能に対する自己評価,能力開発の方法・条件に対する考え方,現在の仕事・地位への満足度,共通1次試験に対する評価などをヒヤリングする計画である。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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