1993 Fiscal Year Annual Research Report
軟X線逆光電子分光法によるf電子系非占有電子状態の研究
Project/Area Number |
05402007
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 繁 東北大学, 理学部, 教授 (10005796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 章順 東北大学, 理学部, 助手 (40250667)
鈴木 章二 東北大学, 理学部, 助教授 (10091703)
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Keywords | 逆光電子分光 / 非占有電子状態 / アクチナイド |
Research Abstract |
本年は計画の初年度であり、軟X線逆光電子分光装置を組み上げるに必要な構成機器の設計、購入を行った。さらに、このシステムの性能に最も重要な要素である高収率軟X線分光器の分光系の解析を行った。以下項目ごとに経過を記す。 1.励起電子線発生用の電子銃の準備。〓キンボール社製の大電流、微小収束電子銃を購入し、既存の超高真空槽に取り付け、電子電流、エネルギー幅、スポット径等について、本研究に必要な性能を満足するように調整、確認を行った。 2.試料操作装置の製作。 既製の試料操作装置に、試料の回転、加熱が容易に出来るサンプルホルダーを設計して取り付けた。特に気をつけたのは、励起電子が試料付近の絶縁物に当たってチャージアップし、電流を減少させないように、試料の取り付く側の面に絶縁物がでないようにしたことである。 3.分光系の解析。 レイトレースのプログラムを改良し、エネルギー分散を含めた結像を計算できるようにした。それにより分光システムの解析を行ったところ、当初の計画より分解能が小さくなりそうな結果が得られたので、いくつかの点に修正を加えた。しかし、まだ解析が不十分なのでさらに検討が必要である。 4.金属ウラン試料の準備。 最初の測定試料に予定している金属ウラン試料を、超高真空試料槽内で真空蒸着法により作成するテストを行った。
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