1995 Fiscal Year Annual Research Report
STMその場観察と分子動力学解析による超微視レベルでのき裂先端の破壊機構の解明
Project/Area Number |
05402029
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
野口 博司 九州大学, 工学部, 助教授 (80164680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青野 雄太 九州大学, 工学部, 助手 (70264075)
尾田 安司 九州大学, 工学部, 助手 (20091340)
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Keywords | 分子動力学 / 破壊プロセスゾン / 走査型プローブ顕微鏡 / 原子 / 破壊 / 連続体力学 |
Research Abstract |
本研究は,解析的研究と実験的研究から成り立っており,以下の知見が得られた。 超微視的解析にための(分子シミュレーション+連続体力学)の新解析法について以下のように開発した。 (1)(MD+BFM)なる新しい解析方法を開発した。 (2)小規模降伏条件下での破壊挙動をこの方法により解析したが,破壊現象を超微視的にとらえること,有限体を解析することの相反するテーマを同時に満足する優れた方法であることが確認された(MDの欠点は領域,時間について解析が工学的なオーダーまで可能でないことであったがそれらの問題はほぼ解消された)。 (3)この方法をさらにトライボロジーの問題に適応し,摩耗現象・焼付き現象の原子レベルでの検討も行った。 走査型プローブ顕微鏡SPMによる破壊過程原子レベルでの観察を以下のように進めた。 (4)炭素鋼の高サイクル疲労における疲労き裂発生機構を走査型プローブ顕微鏡SPMによって超微視的に観察及びエッチピットによる結晶方位の確定によって,すべりの不可逆量を基準にした,新しい疲労き裂発生モデルを提案した。
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