1993 Fiscal Year Annual Research Report

布の力学物性に基づく衣服の最適シルエットデザインと縫製システム制御

Research Project

Project/Area Number	05402059
Research Institution	Nara Women's University
Principal Investigator	丹羽雅子奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80031665)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	中西正恵神戸女子大学, 家政学部, 講師 (20248115)
Keywords	シルエットデザイン / 布の基本力学特性 / 衣服の品質評価 / 縫製システム / 衣服形成能 / 衣服設計 / 縫製工程制御 / 縫製工程設計
Research Abstract	有効な高品質衣服の生産と消費のサイクルに資することを目標として、本年度は、まず、布の基本力学特性から衣服の最適シルエットをデザインする方法を開発した。他方、高品質衣服を構成するに際して、布の基本的力学特性に基づいて、その縫製システムを構築するための基本的事項である縫い目形成に関する研究の予備実験を行なった。その結果、 1)衣服のシルエット形成に関わる布の基本力学特性の明確化をはかるために、まず衣服の適切なシルエット分類法を検討した結果、基本的には、(i)体型づけたテーラードタイプ向きシルエット、(ii)人体表面積よりかなり大きい面積の布で被覆し、布の美しいドレープを主張するシルエット、(iii)(ii)で“はり"を強調するシルエットの3分類法とすることの妥当性を見出した。 2)広範囲の婦人服地を収集し、デザイナー、婦人服の個生産、工業生産に携わる技術者によるシルエット判別ならびに手触りによる品質の良否判断調査を実施した。 3)布の基本力学特性として、曲げ、せん断、引張り特性の他、圧縮、表面、形態特性を含め、KES-FBシステムにより測定し、これらの基本データに基づいて、シルエットと布の力学特性との関係をヘビィエラスチカ理論を適用して検討した。さらに、これらの布の力学特性によって衣服シルエットの判別分析を行い、適合性の良好な判別式を導いた。 4)判別式の適合性は、新たな特に、近年市販されている試料を調査、購入して、これらの試料への判別的中率を調べ、かなりの実用性をもつことを確認した。 5)シルエット分類別に手触りによって判断された品質の良否を基本力学量に基づく布の風合いの客観評価値との関連づけを行い、衣服の最適シルエットの得られる高品質布地の明確化をはかった。

Research Products

(8 results)

All Other

All Publications (8 results)

[Publications] M.Mori and M.Niwa: "Investigation on the Performance of Sewing Thread" Proc.of the 22nd Textile Research Symposium at Mt.Fuji. 207-216 (1993)
[Publications] M.Niwa,S.Kawabata and F.Wang: "An Analysis of the Quality Assessment of Ladies' Garment Fabrics" The First China International Wool Textile Conference. 発表予定(4月). (1994)
[Publications] 中西正恵、増田茅子、丹羽雅子: "婦人服の最適シルエットデザイン及び縫製条件の経験的判断と布の力学特性との関連調査" 日本家政学会大会発表予定. 発表予定(5月). (1994)
[Publications] 森美友喜、丹羽雅子: "本縫いミシン糸の力学特性とミシンの糸張力との関係" 日本家政学会大会発表予定. 発表予定(5月). (1994)
[Publications] M.Mori,M.Niwa and S.Kawabata: "Mechanisum of Seam Puckering and Its Prediction Based on Sweing Thread and Fabric Properties" International Symposium on Fiber Science and Technology. 発表予定(10月). (1994)
[Publications] M.Niwa,M.Nakanishi,M.Ayada and S.Kawabata: "The Optimum Shlhouette Design for Ladies' Garments Based on Fabric Mechanical Properties" International Symposium on Fiber Science and Technology. 発表予定(10月). (1994)
[Publications] 丹羽雅子編著: "新合繊の可縫性について" 繊維製品消費科学. 35. 20-29 (1994)
[Publications] 丹羽雅子: "アパレル科学出版予定 (10月)" 朝倉書店, (1994)

1993 Fiscal Year Annual Research Report

布の力学物性に基づく衣服の最適シルエットデザインと縫製システム制御

Principal Investigator

丹羽 雅子 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80031665)

Research Products

[Publications] M.Mori and M.Niwa: "Investigation on the Performance of Sewing Thread" Proc.of the 22nd Textile Research Symposium at Mt.Fuji. 207-216 (1993)

[Publications] M.Niwa,S.Kawabata and F.Wang: "An Analysis of the Quality Assessment of Ladies' Garment Fabrics" The First China International Wool Textile Conference. 発表予定(4月). (1994)

[Publications] 中西正恵、増田茅子、丹羽雅子: "婦人服の最適シルエットデザイン及び縫製条件の経験的判断と布の力学特性との関連調査" 日本家政学会大会発表予定. 発表予定(5月). (1994)

[Publications] 森美友喜、丹羽雅子: "本縫いミシン糸の力学特性とミシンの糸張力との関係" 日本家政学会大会発表予定. 発表予定(5月). (1994)

[Publications] M.Mori,M.Niwa and S.Kawabata: "Mechanisum of Seam Puckering and Its Prediction Based on Sweing Thread and Fabric Properties" International Symposium on Fiber Science and Technology. 発表予定(10月). (1994)

[Publications] M.Niwa,M.Nakanishi,M.Ayada and S.Kawabata: "The Optimum Shlhouette Design for Ladies' Garments Based on Fabric Mechanical Properties" International Symposium on Fiber Science and Technology. 発表予定(10月). (1994)

[Publications] 丹羽雅子 編著: "新合繊の可縫性について" 繊維製品消費科学. 35. 20-29 (1994)

[Publications] 丹羽雅子: "アパレル科学 出版予定 (10月)" 朝倉書店, (1994)

丹羽雅子奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80031665)

[Publications] 丹羽雅子編著: "新合繊の可縫性について" 繊維製品消費科学. 35. 20-29 (1994)

[Publications] 丹羽雅子: "アパレル科学出版予定 (10月)" 朝倉書店, (1994)