1995 Fiscal Year Annual Research Report
新規電子伝達機能物質の合成設計と情報機能分子材料への展開
Project/Area Number |
05403025
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鳥居 滋 岡山大学, 工学部, 教授 (70032927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒星 学 岡山大学, 工学部, 講師 (30242316)
田中 秀雄 岡山大学, 工学部, 助教授 (60032950)
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Keywords | N-オキシルラジカル / 電子伝達 / ポリアニリン / チオフェン / 導電性高分子 / レドックス / 2次電池 / 電解重合 |
Research Abstract |
新規電子伝達機能物質として導電性高分子にレドックス性官能基をペンダント上に固定化した化合物を設計し、その合成と電気化学的特性の解明について研究を進めた。 また、新規有機強磁性分子の合成設計についても研究を行った。 今年度の研究実績は、以下の三項目に要約される。 (1)前年度に引き続き、N-オキシルやトリアリールアミンをレドックス性ペンダントとする導電性高分子(ポリアニリン、チオフェン等)の合成と電気化学的特性についての基礎的研究を継続して行った。また、N-オキシル化合物のスピン挙動に注目し、含スピン分子に連結基を導入することによりランダム鎖構造から架橋構造へと変換し、スピン配列が高次元化された強磁性分子を作製するための電解重合の条件を検討した。 (2)前項で得られた導電性高分子の構造とその電子伝達機能、2次電池を構成するシステムについて検討した。これまでに、トリス(p-ブロモフェニル)アミンから調製したポリアニリンの薄膜が、高い電子伝達機能を持つことを明かにした。 (3)高次元化されたスピン配列を持つ含有機磁性化合物として、共役系化合物の両端にN-オキシル化合物を導入した直線的形状を有する新規化合物を合成した。その電子的特性等について研究を進めている。 今後、N-オキシルラジカルのスピン配列の高次化による強磁性分子やレドックス性官能基の電子伝達機能の2次電池材料への応用などを念頭に、新機能物質としての応用研究にも順次検討を加えていく予定である。
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[Publications] S.Torii: "Electrochemical Os-Catalyzed Asymmetric Dihydroxylation of Olefins with Sharpless′Ligand" Chem.Lett.319-320 (1995)
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[Publications] S.Torii: "Electrochemical Deamination of Aromatic Amines" Synlett. 439-440 (1995)
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[Publications] S.Torii: "A Novel Ru (VII) /Ru (IV) Mediatory System for Electrooxidation of Primary and Secondary Alcohols,Leading to Aldehydes and Ketones" Chem.Lett.369-370 (1995)
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[Publications] S.Torii: "Synthesis of dl-Shikonin by Vanadium (II) -Assisted Cross-Coupling and Electrooxidation of Aromatic Nucleus" Bull.Chem.Soc.,JPN.68. 2917-2922 (1995)
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[Publications] T.Inokuchi: "One-pot Conversion of Primary Alcohols to α-Oxygenated Alkanals with TEMPO in Combination with Molecular Oxygen and Ruthenium Complex" Tetrahedron Lett.36. 3223-3226 (1995)