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1995 Fiscal Year Annual Research Report

肺高血圧症の病因・病態の解明

Research Project

Project/Area Number 05404022
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

細田 泰弘  慶応義塾大学, 医学部, 教授 (90051218)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岸田 由起子  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (40204854)
亀山 香織  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (10245467)
池田 栄二  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (30232177)
倉持 茂  慶応義塾大学, 医学部, 講師 (70137991)
秦 順一  慶応義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)
Keywords肺高血圧症 / 内皮細胞障害 / EDRF / PGI_2 / モノクロタリン / 5-HT / トロポエラスチン / alternative splicing
Research Abstract

モノクロタリン(MCT)誘発肺高血圧症(PH)の初期変化は肺血管内皮細胞障害とされるが、PH進展のメカニズムは明らかにされていない。本年度は、内皮細胞から放出される血管弛緩因子(EDRF、PGI_2)が病態に果たす意義を調べるため以下の検討を行った。MCT投与ラットを用いて潅流肺標本を作成し、内皮細胞機能の指標として潅流液中セロトニン(5-HT)取り込み率を求め、潅流液中へのEDRF、PGI_2放出量を測定した。結果はMCT投与1日後、5-HT取り込み率は対照群に比し有意に低下したが、1週後に有意に回復し、2週後に対照群レベルに戻った。回復時、修復された内皮細胞からのEDRF放出量は増大し、PGI_2放出量は減少する傾向を認めた。この結果より、肺動脈圧上昇に伴いEDRF放出量は二次的に増大して代償性に働き、遷延するPGI_2放出低下がPHの促進因子になると考えられた。
一方、血管壁構造蛋白であるエラスチンは動脈の弾性を左右することが知られており、PHにおいてはその機能異常が生じていると推察される。そこで実験的PHの肺におけるエラスチンにつき、mRNAレベルでの異常の有無につき検討を行った。上記の様に肺高血圧ラットを作成、肺組織よりRNAを抽出、template cDNAを作成した。ラットトロポエラスチンcDNA(全長約2600bp)を約500bpずつ7つの領域に分け、それぞれにつきプライマーを設定、template cDNAをPCR法にて増幅し、アガロース電気泳動にて対照と比較検討した。現在のところMCT投与ラットと対照ラットとの間に明らかな差異は認められていないが、splicing異常などにつき検索を続けている。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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