1995 Fiscal Year Annual Research Report
ライフサイクルにおけるアイデンティティの再編過程に関する研究
Project/Area Number |
05451021
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鑪 幹八郎 広島大学, 教育学部, 教授 (40030324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 裕司 広島経済大学, 講師 (80239665)
児玉 憲一 広島大学, 保健管理センター, 助教授 (10186702)
岡本 裕子 広島大学, 教育学部, 助教授 (90213991)
一丸 藤太郎 広島大学, 教育学部, 助教授 (30033575)
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Keywords | アイデンティティ / ライフサイクル / 大学生 / 青年期 / 中年期 / 老年期 / 高校生 |
Research Abstract |
平成6年度のひとつの成果として『アイデンティティ研究の展望II』(ナカニシヤ出版)から出版した。平成7年度は、これに加えて、さらに『アイデンティティ研究の展望III』(ナカニシヤ出版)を出版した。このアイデンティティ研究の展望は、研究の継続として来年度も『アイデンティティ研究の展望IV』として出版の準備をしている。本年度は3年継続した研究の最終年度のまとめとして、研究成果の報告書としてまとめた。その研究内容は、それぞれの研究分担者に研究補助者を加えて行われたものである。研究の表題を示すと以下の通りである。まず、研究代表者である鑪幹八郎と研究補助者の一円禎紀と同じく高田晃治が担当した「高校中途退学者の内的経験に関する一考察」、研究分担者である森田裕司及び児玉憲一と研究補助者の高田晃治が担当した「大学生の中途退学者に関する研究」、研究分担者である岡本裕子と研究補助者の蜂谷陽子が担当した「子育て期の女性のアイデンティティ葛藤と発達」、研究代表者である鑪幹八郎と一丸藤太郎及び畝由起子が担当した「中年期危機としての『転職』の意味-職業的アイデンティティの一側面に関する研究-」、研究分担者の岡本裕子及び研究補助者の宇都宮博が担当した「高齢者における夫婦アイデンティティと夫婦適応の検討」、研究代表者の鑪と研究分担者の一丸藤太郎と井口明子が担当した「老年期のアイデンティティの変容過程に関する研究」、そして研究分担者の岡本裕子が担当した「老年期のアイデンティティ様態と『人生の統合』の課題達成について-老年期のアイデンティティ様態の類型化と心理社会的課題達成の特徴-』の通りである。その一部は学会の研究誌に発表され、また大学院の修士論文の一部としてまとめられた。それらは研究分担者と研究補助者の連名で学会において発表する予定にしている。
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[Publications] 鑪 幹八郎: "精神分析家アイデンティティと訓練,理論および臨床経験" 精神分析研究. 38. 303-305 (1995)
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[Publications] 一丸藤太郎: "多重人格障害と解離性障害の臨床をめぐって" 心理臨床あらかると. 13. 431-436 (1995)
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[Publications] 岡本裕子: "中年期の職場不適応事例にみられたアイデンティティ危機とその体制化" 心理臨床学研究. 13. 321-332 (1995)
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[Publications] 岡本裕子: "高齢期における精神的充足感形成に関する研究(第1報)" 日本家政学会誌. 46. 923-932 (1995)
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[Publications] 岡本裕子・原田圭子: "高齢期における精神的充足感形成に関する研究(第2報)" 日本家政学会誌. 46. 933-940 (1995)
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[Publications] 岡本裕子: "成人期アイデンティティ発達における「関係性」の側面について" 広島大学教育学部紀要第2部. 44. 145-154 (1996)
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[Publications] 鑪 幹八郎 他: "アイデンティティ研究の展望III" ナカニシヤ出版, 319 (1995)
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[Publications] 岡本裕子(共著): "講座生涯発達心理学第5巻" 金子書店, 264 (1995)