1993 Fiscal Year Annual Research Report
ヒューマン・ケア・ワークのシステム化と作業特性の変容に関する労働心理学的研究
Project/Area Number |
05451029
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Research Institution | The Institute for Science of Labour |
Principal Investigator |
越河 六郎 財団法人労働科学研究所, 主管研究員 (10072646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北島 洋樹 財団法人労働科学研究所, 労働生理・心理学研究部, 研究員 (20234255)
〓橋 誠 財団法人労働科学研究所, 労働生理・心理学研究部, 主任研究員 (50142071)
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Keywords | 総合病院病棟看護 / 看護業務 / ヒューマンケアワーク / 業務のシステム化 / タイムスタデイ / 労働負担 / 労働感評定 |
Research Abstract |
総合病院の内科病棟と外科病棟(各1病棟)を対象として、初年度は「システム化」前の看護業務の現状を調べた。調査項目は、タイムスタデイによる業務観察記録を中心に、院内資料の収集(病棟別看護内容)、疲労感評定等による労働負担評価、コンピュータ操作状況の終日ビデオ録画ほかからなっている。調査(タイムスタデイ)は1993年8月に実施した。各対象病棟2日間の看護業務観察記録を得ている。 午前0時から始まる「深夜勤務」ほか、「日勤」「準夜勤」のシフト勤務者全員について、30秒スナップ法により、作業内容、作業姿勢などを所定の用紙に記録した。得られた資料数は、内科病棟35例(看護婦28、看護助手3、クラーク4)、外科病棟42例(看護婦36、看護助手4、クラーク2)、合計77例である。 このほか、サプライ関係パート職員(3例)の病棟内作業についても時間観察記録を行っている。病棟看護職員(看護婦、看護助手、病棟クラーク)以外の職員(薬剤、検査、栄養、サプライ等)の「病棟内作業」への参加の有無は、看護業務のシステム化、また、病院医療全体のシステム化とも関連するところであって、この点についても分析・検討を進めている。 研究第1粘度は、看護業務における「システム」導入前の「現状」を捉えることを目的とした調査を実施した。第2年度では、「システム」導入後1年経過時点での、看護業務の状況を調べ、「システム導入」前後の看護業務の変化を比較する資料を得る計画である。
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