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1994 Fiscal Year Annual Research Report

東北地方における高度先端技術産業の展開と労働力需給構造に関する実証研究

Research Project

Project/Area Number 05451031
Research InstitutionTOHOKU UNIVERSITY

Principal Investigator

不破 和彦  東北大学, 教育学部, 教授 (60004115)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 萩原 敏朗  東北大学, 教育学部, 教授 (70004124)
Keywords高度技術先端産業 / 労働力需給構造 / 地元就業志向 / 若年労働力 / 女子労働力 / 高学歴女子労働力 / 労働力の三層構造 / 地域社会
Research Abstract

本研究は平成5年度と6年度の継続である。前年度に引き続いて東北地方の産業構造の変動と若年令層を主体とする労働力構成の動態の把握に努めた。技術先端型業種の進出が東北地方の産業の発展に大きく貢献してきている。特に、製造業の著しい成長を引き起こし、以前には存在しなかった新しい産業構造が東北地方に形成されつつある。
しかしながら、こうした最近の技術先端型業種を主体とする製造業の発展過程を検討してみると、東北地方の地域間に格差か顕著に指摘できる。つまり、福島県、宮城県そして山形県といった東北南三県で昭和60年代中期からいち早く技術先端型業種の導入が開始され、東北地方の同業種ならびに製造業の発展を支えてきているのに対して、青森県、秋田県、岩手県の北東北三県の状況は大きく遅れを取っている。ここ数年は技術先端型業種の新規進出が前者から後者へと移行する傾向にはある。また、技術先端型業種の導入と定着は同一県の中でも新興工業団地に特定化されており、このことは同一県(地域)での製造業を中心とする産業発展に格差を生み出すことにもなっている。
東北地方における産業、特に製造業の発展が全体として全国水準にいまだ達しない状況にはあるが、その発展過程で前述したような地域間格差が既に形成されていることに着目する必要がある。この点は統計資料の分析から明らかにしえる。こうした地域間格差は東北地域の就業動向にも大きな影響をもたらしている。たとえば、高卒、大卒者に関して言えば、東北南三県では地元への就業者が多いのに対して、北三県では県外ならびに東北地方域外への就業者が圧倒的に上回る状況にある。技術先端型業種が必要とする専門的技術職者の育成とともに、最近の東北地方の産業発展は若年層を中核とする労働力需給構造に大きな変動を引き起こしている現状を、二年度にわたる本調査を通して明らかにしえた。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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