1993 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境からみた農村の空間形成の評価と制御に関する研究
Project/Area Number |
05451127
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮沢 鉄蔵 千葉工業大学, 工学部, 教授 (60083888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 元弘 千葉工業大学, 工学部, 講師 (30224645)
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Keywords | 地球環境 / 自然立地単位 / 炭酸ガス収支 |
Research Abstract |
本年度は自然立地単位による土地分級および農業的土地利用における炭酸ガス収支を事例的に分析し、農村地域保全のための基礎的指針を得ることを目標とした。 具体的に得られた成果を以下に示す。 【.encircled1.】事例地(千葉県市原市)において、土壌図・地形図・潜在植生図から自然立地単位区分図を作成し、現存植生図・土地利用図と重ねて保存緑地分級図を作成した。 【.encircled2.】農業的土地利用における炭酸ガス収支状況を把握するために、関連文献より単位面積当たり炭酸ガス収支原単位を求め、集落を単位とした炭酸ガス収支量を求めた。 【.encircled3.】以上のデータの分析から次のような結果が得られた。 1)二次的自然である代償植生が農村地域の自然の主要なものである。 2)旧村単位でみると「自然度が高く宅地が少ない旧村」「自然度が低く宅地が多い旧村」「自然度が高い植生・低い植生・宅地が混在している旧村」に大別される。 3)炭酸ガスの収支総量を集落を度数とするヒストグラムでみると、ほぼ指数分布となり炭酸ガス収支は発散量より固定量が相当量上回っている(平均800トン)。
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Research Products
(1 results)