1993 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚障害者の学力・コミュニケーションを向上させるためのCAI教材に関する研究-動画映像を活用したマルチメディア型のCAI教材-
Project/Area Number |
05451155
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
小林 正幸 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 助教授 (50215365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 保志 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 助手 (70212917)
大沼 直紀 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (20169022)
内野 權次 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (30100811)
川口 博 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (40152938)
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Keywords | 聴覚障害 / マルチメディア / CAI |
Research Abstract |
研究実績の概要は、次の通りである。 1.一般大学(福井大学教育学部、名古屋大学)、聾学校(石川県立ろう学校)で活用されているCAIシステムやCAI教材等について調査し、資料を収集した。 2.市販されているCAI教材に関する最近の動向を調査士、資料を収集した結果、(1)画像、音声等を蓄積できるCD-ROMを活用したCAI教材の増加、(2)パソコンメーカに依存しないウインドウズ対応のCAI教材の増加等が、顕著であった。また、自学・自習用として数学の「三角比」に関する教材や、ウインドウズ対応の教材「計算ツール・カルキング」等を購入した。 3.マルチメディア対応の機器(パソコンMacintosh Quadra 840AV,PC-9821AP2、やハイエイトコンピュータビデオデッキCVD-1000等)、基本ソフト(日本語Microsoft Windows V3.1、Video for Windows)、アプリケーションソフト(マルチメディアツールキット等)、動画映像圧縮・伸張(ビデオアクセラレータ/レコーダーボード)の製品等を購入して、CAI教材とコミュニケーション訓練教材を視覚的、効果的に理解・学習ができる基礎的な環境を整備した。 4.聴覚障害者は障害の特質上、音声によるコミュニケーションが困難であるため、ネットワーク機能を活用したキーボード入力等によるリアルタイムでコミュニケーションが可能なシステムを調査し、パソコンMacintoshでも利用可能なネットワーク用ソフト「CC:Mail基本導入パック」を購入した。 5.異なった数種類の文字データ画像やグラフィック画像、動画映像等を同時に1台のCRT画面上へ提示可能なマルチウインドウズ対応のシステムを調査し、CAI室に設置してある学生機3台に対して、ウインドウズ対応の環境(ハードディスク、メモリ、ビデオカード等の購入)を整備した。 6.パソコンで再生し、巻戻し、サーチ等の機能を制御可能なインターフェイス「VISCA」入出力端子を装備したVTR(ハイエイトコンピュータビデオデッキCVD-1000)を活用し、聴覚障害者のための字幕入りビデオテープを簡単で効率的に作成できるシステムを試作した結果、「VISCA」インターフェイスは、数台の機器を連続に接続でき、コマンドの伝送スピードが高速で、パソコンにより簡単に制御できるという知見を得た。
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Research Products
(1 results)