1993 Fiscal Year Annual Research Report
情報化社会における投資問題-工学的接近による問題の解明と対策-
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05451162
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
古川 浩一 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蜂谷 豊彦 東京工業大学, 工学部, 助手 (00251645)
矢島 安敏 東京工業大学, 工学部, 助手 (80231645)
中里 宗敬 青山学院大学, 国際政治経済学部, 講師 (90207754)
森 雅夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (80016568)
今野 浩 東京工業大学, 工学部, 教授 (10015969)
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Keywords | 資本市場 / ポートフォリオ / オプション / 最適化 / カオス / 時系列 / 資本コスト / 数理計画 |
Research Abstract |
本年度は,研究の基礎をつくることが中心で,計算機の購入,コンピュータ・ソフトの購入,必要なデータの入手などを行った.計算機では,大量のデータの処理が可能になり,従来では時間の制約で十分なシミュレーションが行えなかったものについても,高速の計算が可能になっている.また,講入したデータには長期間の株価時系列を入れたCD-ROMがあるが,試験的に利用し,本研究では非常に有力なデータになることが分り,今後の研究では貴重なものとなるであろう.また,研究打ち合わせを重ね,お互いに情報の交換を行ない,それらをもとに,調査・研究を行ってきている.そこでの検討結果は,こんにちの社会では,ますます投資問題にたいする工学的接近の重要性が高まってきているということである. このような討論の結果に立ち,「パレート最適面上でのポートフォリオ選択」(今野),「株価時系列におけるカオス性の検証」(中里・古川),「手数料を考慮したアメリカン・オプションの評価」(古川・蜂谷),「スイッチング・オプションの評価方法」(古川・蜂谷),「時系列の中期予測とその有効性」(森・矢島)等について分析が着手され,一部で試論をまとめる段階に至っている. 研究分担者の一部は,これまでの研究を本研究のテーマの下で見直して投稿し,その一部は,アクセプトされ印刷中になっている.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Nakasato,Furukawa: "On the Number of the Securities Which Constute an Efficient Portforio" Annals of OR Special Issue Financial Engineering. (印刷中).
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[Publications] 中里宗敬,古川浩一: "週次収益率による有効フロンティアの計測" 経営財務研究双書. (印刷中).
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[Publications] Yajima,Konno: "Maximization of Convex Quadratic Functions:A Bilinear Programming Approach" Proc.of IFORS. 2-2 (1993)
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[Publications] Thach,Konno,Yokota: "A Dual Approach to a Minimization on the Set of Pareto Optimal Solution" J.of Optimization Theory and Applications. (印刷中).
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[Publications] 蜂谷豊彦: "資本コストの日米比較" 通産研究レビュー. 1. 145-219 (1993)