1994 Fiscal Year Annual Research Report
近赤外グリズム分光システムの開発と輝線天体の観測的研究
Project/Area Number |
05452016
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷口 義明 東北大学, 理学部, 助教授 (40192637)
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Keywords | 輝線天体 / 分光器 / グリズム |
Research Abstract |
平成5年度に製作したグリズムの試験観測を東京大学理学部木曽観測所において行い、分光システムとしての(機械系の)最適化を行った。現在木曽観測所の赤外カメラが立ち上げ中であり、最終的なシステムチェックはその完成を待って行うことになっている。 グリズムによる分光観測は通常のスリット分光システムとは違って基本的にイメージ分光である。従って視野内の天体の同時分光ができるという点で多数の天体の効率的な分光が可能である。そのため輝線天体などの特徴的な天体のサーベイ観測に最適な分光システムとなっている。この種の観測を効率的に行うためには、グリズムシステム固有のデータ解析システムを構築することが必要不可欠である。そのため、申請者が東京大学の助手時代に作成した可視光用のグリズムの観測データを用いて、データ解析ルーチンを整備している。また、アメリカ合衆国国立天文台キットピーク天文台及びアメリカ合衆国ハワイ大学マウナケア天文台で取得した近赤外データの解析を合わせて行っている。
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[Publications] 谷口 義明: "The Blarslufted Pad Broad Line Component and the Orizin of Strong Iron Emission in the Ultraluminous Infrared hulaxy IRAS 07598+6508" The Astronomical Journal. 107. 1668-1674 (1994)
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[Publications] 谷口 義明: "^<12>CO(3-2)& ^<12>CO(1-0) Emission Line Observations of Nearby Starburt balaxy Nuclei" The Astronomical Journal. 107. 2006-2016 (1994)
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[Publications] 谷口 義明: "^<12>CO(J=1-0) Emission from Circum nuclear Pegions of Normal SO balaxLes" The Astronomical Jounal. 108. 468-475 (1994)
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[Publications] 谷口 義明: "FeK Emission from the Hidden Quasar IRAS PO9104+4109" The Astrophysical Journal. 436. L51-L54 (1994)
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[Publications] 谷口 義明: "Gasdynamical Approach to a Face-on View of the Milky Way" The Astrophysical Journal. 437. L123-L125 (1994)
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[Publications] 谷口 義明: "A Forming Dwug Curlaxy iu a Tidal Tail of the Mayiny Curlaxy NGL2782" Pub,Astro.Soc.Japan. 46. L195-L198 (1994)