1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05452031
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
大橋 隆哉 東京都立大学, 理学部, 助教授 (70183027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧島 一夫 東京大学, 理学系研究科, 助教授 (20126163)
山崎 典子 東京都立大学, 理学部, 助手 (20254146)
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Keywords | X線検出器 / 波形解析 |
Research Abstract |
平成5年度は本研究の最初の年であり、次の二つのテーマを軸として研究を進めた。 1.波形デジタイザーを用いた波形データ取り込みシステムを構築する。(主に都立大学で担当) 2.ドリフトレスSPCのガスセルを実際に製作し基礎データを取得する。(主に東京大学) 第1のテーマについては、まず「あすか」に搭載されたGIS検出器のスペアカウンターを用いて信号を作り、それを波形デジタイザー(ソニーテクトロRTD710A)へ入力し、1波形を10ビット×2048チャネルに分解し、デジタル出力をGPIBを通してVMEモジュールへ取り込んで解析するという方法で進めた。これにより従来パルスハイトと立ち上がり時間だけしか波形情報がなかったのに比べて、はるかにきめ細かい解析が行なえるようになった。波形データの転送速度は現在毎秒数波形であるが、これを速くすることを検討中である。第2のテーマに関しては、試作したガスセルが順調に働きつつあり、ほぼ予想通りの性能が得られている。特に一次電子群の縦(電場に平行)方向の広がりが出力に直接影響するため、きめ細かく波形を解析する必要があることがわかった。また波形情報を基にバックグラウンド除去能力をある程度高めることができるということもわかったので、来年度は波形デジタイザーと結合して実験をさらに進める予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Kohmura et al.: "Calibrations of Imaging Gas Scintillation Proportional Counterson ASTRO-D" SPIE. 2006. 87-99 (1993)
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[Publications] Y.Fukazawa etal.: "Metal Concentration and X-ray Cool Spectral Component in the Central Region of the Centaurus Cluster of Galaxies" Publ.Astron.Soc.Letters. 46(印刷中). (1994)